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物件211 冬が怖い家(後編)

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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物件211 冬が怖い家(後編)  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件211 冬が怖い家(後編) で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

前回のリフォームに続いて、基礎を鉄筋コンクリートで作り、傷んだ木構造部分を交換していきます。
下屋部分は屋根を新しく吹き替え、玄関から続く通路スペースも確保しました。

構造部分の補強が済んで、2階の屋根裏には断熱材を張り込んでいます。
断熱材の位置から、天井を高くすることが予想できます。
2階の窓はペアガラスのアルミサッシに変更、小屋や床の構造も補強しています。
この断熱リフォームは、定番といえる内容でしょう。

今度は苦労して運び出した大樽を再び家の中に搬入、作業場の真ん中に据えました。
作業場から外部に続く土間を丸く掘り下げ、コンクリートで均しています。

さらに丸い腰壁を鉄筋コンクリートで作りました。
型枠に古い壊した樽の木板を使うことで、木目の樽を思い出させるコンクリート壁が完成です。

その上に丸い鉄骨の梁を載せ、木の梁を支えて補強します。
内側には丸を生かした椅子とテーブルを設置して、鉄骨の格子柱に囲まれたカフェスペースが出来ました。
樽を上手くデザインに生かしたアイデアは、特殊なケースとはいえ参考に出来そうです。

四角い仮設プールを作って、型枠に使った樽の木を浮かべました。
その木板から醤油のシミを溶かし出し、きれいにして再利用するようです。

搬入された大樽には開口を作り、その樽の周囲には円弧形のカフェ用の厨房機器を配しました。
広いカウンターも円弧形として、一体感を出しています。

円形のカフェスペースには、曲面に合わせた扉が付きます。
その扉にプールで醤油を抜いた樽の板を貼り付け、収納庫として使われる大樽の扉板にも同じ板を貼り付けました。
さらに残った樽の板は、壁一面に飾り棚として加工して活用です。
思い出の樽の板を、見事に再生して活用しています。
これも特殊な例となりますが、古い良い木材は表面をちょっと削るだけでも新しい木の香りがするので、再利用のしがいがあります。

リフォームが完成して、外観は古い醤油屋の趣を残したまま、漆喰などを新しく化粧直ししています。
玄関までのアプローチはスロープとなり、新しい暖簾を介して玄関に入ります。

玄関の上部は吹き抜けとして、上から明るさを取り入れた、明るい玄関となりました。
広い作業スペースの多くは樽型の丸を生かしたカフェスペースとなり、玄関からスムーズにつながります。
入口の商品棚にも古い樽の板を活用、小さな樽はディスプレイ台として再利用しています。
いかにも醤油屋さんらしい材料でまとめた、玄関とカフェスペースです。

玄関から続く通り土間の壁には、先ほどの飾り棚があります。
店の歴史が飾られた、趣のある展示スペースとなりました。

カフェスペースには小上がりの畳スペースも設置、様々な姿で醤油カフェを楽しめそうです。
大樽の収納庫は、杉材の調湿効果も期待できます。
今回の収納庫に限らず、押入れや納戸の壁を無垢の木板で仕上げると、調湿効果が期待できるのでカビの予防などに効果的です。

カフェの厨房から行き来できる醤油作りの作業場は、ガラスで仕切られ、カフェから作業の様子を見ることが出来ます。
作業場は適度な大きさに縮小、機器や流しなどの高さや動線を整理することで、作業の負担を減らした使いやすい作業場としてまとめました。
台車でスムーズに運べる醤油保管庫は、土壁を再利用して、高い調湿効果を備えたスペースでもあります。
最近では土壁はほとんど使われませんが、土の量が多いので、湿度を調整する効果はかなり高いのです。

傷みのひどかった北側部分は一部減築して、広い駐車スペースとして確保。
醤油倉庫に近く、醤油の配達がスムーズに行えます。

円形のカフェスペースは真ん中が通路で向かい合う形ですが、テーブルをつないで大きな円卓としても使えます。
丸いカフェスペース廻りの土間には融雪パイプを設置、雪を溶かしてカフェスペースが雪に埋まることを防いでいます。

小上がりの座敷の下には、防水された地下スペースを活用したキッズスペースを作りました。
カフェの客用トイレもキッズスペース階段の近くに設置して、使いやすさを高めます。

裏側はコンクリートの基礎壁を高くして、積雪対策を行っています。
家族が出入りできる玄関も備わり、住居スペースも一新です。
醤油屋の玄関にもつながる家族用の玄関には大きな靴箱を用意して、毎月開かれるママ友の会にも十分な収納スペースを確保しました。

床下の築熱暖房が備わる1階の住居部分は、広いリビングダイニングキッチンとしています。
和風の庭を楽しみながらくつろげる、板の間の空間が広がります。
大きな作業台付きのキッチンは、子供たちと一緒に調理が出来ます。

坪庭が楽しめる浴室は、ガラスで仕切られて開放感があります。
洗面台も広めで、勝手口の外には屋外用のシャワーも備わります。
海が近いので、海水浴から帰った際に外で砂を落としてから室内に入れます。

さらに広い和室も畳を一新、障子にはガラスを入れて、客間として活用です。
店舗の玄関にもつながり、団体のお客さん用の個室としても使えます。

2階への階段も安全な形にリフォーム、2階は天井が高く、壁は梁までなので家族の声が通る開放感も備えます。
2階の吹き抜けの脇の部屋は広い夫婦の寝室、造り付けのドレッサーや広いウォークインクローゼットが備わる、余裕のあるスペースです。

2階には広く明るい洗面スペースも備わり、トイレやバルコニーも付きました。
洗濯物はそのバルコニーで干せます。

木の格子から漏れる光が入る長い廊下を介して、子供部屋と納戸が備わります。
入口を2つ設置して、将来2つに分けての使用にも配慮しています。
天井には天窓も付きます。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件211 冬が怖い家 は、醤油屋に残っていた物の再利用と広さを生かした開放的なリフォームが印象的でした。
樽や地下室の活用は特殊な例といえますが、懐かしさに楽しさを加えています。
住まい部分のリフォームとしては、広すぎて一見参考にならないようにも見えますが、子供部屋の2つのドアや格子からの光など、将来を見据えたアイデアや住まう楽しさを感じさせるアイデアは、参考に出来るでしょう。
これだけ開放的で広い住まいのリフォームは珍しいのですが、まだ少なからず残っている古い豪邸のリフォームの際には、非常に参考となるリフォームだったといえそうです。

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