物件211 冬が怖い家(前編) 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 物件211 冬が怖い家(前編) で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件211 冬が怖い家 は、落ち着いた佇まいを見せる築124年の醤油屋の再生リフォームです。
さすがに古く傷みが目立つ上に寒さが厳しい古民家の作りで、生活環境が厳しくなっています。
店の通路には下から水が沸いてくるような状態で、作業場や2階には梁を補強する柱を追加しています。
雪が多い地域なので、補強と生活環境を改善する大掛かりなリフォームが必要となりそうです。
作業場の広さを抑えて、醤油カフェの追加という要望もあります。
予算はそこそこ準備されているものの、建坪74坪と相当広い醤油屋併用古民家なので、効率の良いリフォームのアイデアに期待しましょう。
店に残されていた沢山の使えそうな荷物を運び出して、一部を解体しました。
作業場に脇にあった大きなタルを、そこから運び出します。
そして本格的な解体を開始、作業所で使っていない大きな3つのタルは、深く穴を掘って設置されていました。
運び出せないのでタルを解体してから、解体作業が進みます。
たるを運び出した後の大きな穴には、水が染み出しています。
地下水が染み出してきているようで、ちょっと掘ると水が溢れ出します。
裏山からの地下水が、流れ込んでいるようです。
そこで止水モルタルで隙間を塞ぎ、水の染みだしをとりあえず抑えます。
さらに壁と床をガラス繊維入りのモルタルで塗って、水の染み出しを防ぎました。
その上で水で固まる親水性ウレタンを壁や床からチューブを使って注入、大きな穴の周囲に防水層を作ることで水のしみ込みを防ぎます。
仕上げに防水塗料を全面に塗って、ようやく穴の防水工事が完了しました。
最近では地下室の防水トラブルが多いので、補修技術も発達しています。
それを活用した、しっかりした防水補修工事といえるでしょう。
床下に土を敷き詰め、床暖房用のパネルを敷き詰めました。
そしてパネルの上から土を敷いて、土の保温効果と快適な輻射熱暖房を実現です。
土間コンクリートを敷き込んで、さらに古い瓦を並べて保温効果を高めた、床の下地が完成しました。
土の保温効果を期待するのは、冬が厳しい地域ならではのアイデアともいえます。
暖まるまでにかなりの時間がかかりますが、常に暖かさが必要となる寒さの厳しい地域では効果が高まりそうです。
解体前に運び出した大きなタルを、再び中に搬入しています。
さらに構造部分を補強するシーンを見せつつ、次回に続きます。
今回の 劇的!ビフォーアフター 物件211 冬が怖い家(前編) は、本格的リフォームの準備段階を見せつつ終了です。
地下水を止めるリフォーム内容は、地下室や地下水が浅い地域での水の染み出しに悩む住まいのリフォーム工事にも利用できます。
次回の、広い空間の補強方法と住まいの環境改善のアイデアに期待しましょう。