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物件216 兄が帰れない家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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住まいのリフォーム・リノベーション
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物件216 兄が帰れない家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件216 兄が帰れない家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件216 兄が帰れない家 は、脳梗塞で体が不自由になり車椅子が必要となったお兄さんのために、妹さんの家族が同居して住まいを使いやすくする為のリフォームとなります。
1階ではおじさんがバイクの修理業を営んでいて、家族の玄関は狭い路地から入る作りです。
玄関も狭く1階が8畳ほどと狭いので、家族6人の住まいとしては難しいものがあります。

そこでバリアフリー化と狭さの解消という、2つの大きな問題を解消することが必要となります。
予算は1600万円とそこそこあるので、1階店舗部分を整理しつつ、バリアフリーのアイデアをどこまで取り入れられるのか、リフォーム内容が楽しみです。

解体が終わると、家の増築の歴史が柱の色や壁の作りなどで分かります。
店舗部分は鉄骨の梁で、築年数75年の割には、増築などで住まいに手を加えた際に補修されていたようで、比較的しっかりした構造部分となっています。

傷んだ部分は撤去して、古い基礎部分は石を並べただけだったので、しっかりした鉄筋コンクリートの基礎を作ります。
既存の外壁と新しい基礎の間には、90cm程の隙間があります。
外壁部分をずらして、路地を広げて玄関に入りやすくする計画でしょう。

基礎の上にはしっかりした柱と外壁が作られ、2階は鉄骨梁の片持ちで支えるように変更です。
そして路地を含めて玄関まで続く、スロープ床のアプローチとしました。
さらに玄関扉の壁を斜めにして、玄関ドアの幅を広げて入りやすい開口幅を確保しました。

1階の床にはクッション材を敷き詰め、ビニール製の床シートを張り込みました。
固めのシートで、床のクッション製を保ちつつ、車椅子でも動きやすい床としました。
フローリングよりも、掃除がしやすく傷がつきにくいという特徴があります。
さらに転んだ際のクッション性も兼ね備えるので、理想に近い床材といえるでしょう。
1階の住居部分は一体で、完全にフラットな床となりました。

車椅子のお兄さんを連れて、設備メーカーの身障者設備のシミュレーション施設に出かけました。
そこでリフォーム計画の水周りを再現して、お兄さんの実際の使い勝手を確認します。
使いにくさや必要な手すりの位置など確認して、リフォームプランに生かします。
体の障害は一人一人が少しずつ異なるので、より確実なチェック方法といえるでしょう。
お兄さんに確認したトイレは便器の位置や手すりが付く壁を変更、さらに不自由がない左手だけで使える歯磨き収納も備わりました。

リフォームが完了して、正面はグレーとベージュの2トーンカラーの、モダンなサイクル店となりました。
バイク修理の店舗部分は広さが狭くなったものの、使いやすい棚や汚れにくい内装で便利さを高めています。
ロフトや壁一面の棚で、スペースの狭さをカバーしているのです。
ロフトへ上がるには収納部分を移動して階段として、コンパクトな手すりも備わり使い勝手を向上しています。

玄関に続くスロープには手すりがつき、斜めの玄関がポイントです。
玄関部分もほとんどフラットで、そのまま車椅子で入れます。

玄関には大きな収納が備わり、たくさんの靴の収納と車椅子置き場もあります。
車椅子を置いていると扉が開く形になるので、ここの扉は不要かもしれません。

玄関からは見えない位置となったダイニングキッチンは、窓を出窓にして少しでも有効なスペースを増やしています。
キッチンの戸棚は手動の昇降タイプで、コンパクトながら必要なものを収納するスペースを確保しています。
さらに通路側に跳ね上げ式のサイドテーブルが付き、食事を作る時は広く使えます。
冷蔵庫やレンジの上を造り付けの収納棚として、より多くのキッチン収納を確保しています。

食卓のベンチは収納式で、上部には吊り戸棚も備わり収納スペースを確保しています。
その食卓は半円形の部分が上げ下げ式で、必要に応じて食卓スペースを広げることが出来ます。

1階はお兄さんとお母さんの寝室、こちらの窓も出窓にして有効なスペースを増やしています。
2つのベッドが入りますがスペースは十分、壁一面に収納と仏壇置き場も備わります。
高いクローゼットのハンガーも手動の昇降式で収納量を増やし、お母さんのベッドの下も もちろん収納としてフル活用です。
必要に応じて部屋を仕切れる、カーテンも備わります。

緩やかになった階段で2階に上がると、飾り棚付きの廊下があります。
飾り棚の裏を透明の板とすることで、階段の下まで明るさを取り入れています。

廊下の先は夫婦の寝室、収納スペースを増やして、服などと共に家財道具も収まる広さを確保しています。
2階にはトイレや洗面所と浴室が備わり、お兄さんは施設で入浴を済ませる予定です。
洗面所や浴室を2階にすることで、広めのスペースを確保できると共に、1階に広さを増やすことが出来ました。

子供姉妹の部屋は、2人で共用するワンルームです。
2人分のクローゼットや移動できるドレッサーと棚付きの机も備わり、移動させて部屋を軽く仕切って使うことも出来ます。
さらに屋根裏には、4畳分の収納が備わりました。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件216 兄が帰れない家 は、1階をバリアフリー化した大胆な作りがポイントでした。
店舗部分を最小限に切り詰め、片持ちの鉄骨梁で2階の床を持たせることで、玄関までのアプローチの広さを確保しました。
トイレの専用設計やクッション性がありつつ車椅子対応の床など、バリアフリー化するリフォーム方法としては堅実な内容で好感が持てます。

狭さを解消する方法としては、部屋を共用することと上部に収納を豊富に備えることで対処、これも普通のリフォームの際にも活用できるアイデアといえるでしょう。
大胆に部屋の間取りを変更することで使い勝手を大幅に向上できることと、細かい収納を豊富に備えることで狭さを解消できることを示した好例です。
今回は狭い住まいやバリアフリーはもちろん、様々な住まいでも参考に出来るアイデアが豊富に見られたリフォームだったといえるでしょう。

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