住まいのリフォーム・リノベーション、タイトル画像

物件219 裸でトイレの扉に挟まれる家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック



物件220


物件219


物件218


 

住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
必要なコスト、快適さの追加や
エコロジーや節約ポイントを紹介。

計画や工事のチェックポイントや
リフォームが必要な時期など、
住まいのリフォーム・リノベーション情報が満載です。

 

物件219 裸でトイレの扉に挟まれる家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件219 裸でトイレの扉に挟まれる家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件219 裸でトイレの扉に挟まれる家 は、建坪9坪の建物に2世帯5人で住む住まいのリフォームです。
外壁には大きなヒビも見られ、古い住まいではいつも見られる水廻りが使いにくい状態です。
脱衣室の床は踏むとへこむ危険な状態で、浴室やトイレの空間も最小限の大きさしかありません。

部屋も使いにくく物も多い上に、日射も不足しているという状況で、難しいリフォームとなります。
予算は1300万円とある程度確保されているので、2世帯の機能とプライバシー確保に加えて、快適さをどこまで盛り込めるのかという点が、今回のリフォームポイントとなりそうです。

解体が進むと、ひび割れていた外壁の裏側の木材が、腐っていました。
外壁がひび割れ部分からの雨漏りによって、木が腐ってしまったようです。
また増築された住まいだったようで、新しい部分の基礎はしっかりしているものの、古い部分はかなり弱くなっています。
脱衣室部分の土台はやはり腐ってほとんど無くなり、柱が浮いた状態です。
古い住まいの浴室周りは、湿気で傷みやすいのです。

屋内部分の基礎は新しいブロックで作り直し、アラミド繊維にエポキシ樹脂を塗って、鉄筋代わりの補強とします。
土間コンクリートを使用しないので、鉄筋を入れるよりも簡単に作れる利点があります。
腐った部分も交換し、構造部分を補強します。

断熱材には現場発泡ウレタンを採用、隙間無く断熱材が膨らむので、気密性や遮音性も確保できる優れものです。
床下にはウレタン樹脂を拭きつけて、床下からの湿気を防ぎます。
土間コンクリートよりも湿気を防ぐ性能は優れているので、面白い解決法といえます。

2階が無い下屋部分の屋根は撤去して、鉄骨のフレームを入れて下屋全てをトップライトとしました。
玄関ポーチをその下に設け、少し引っ込んだ位置に移動した玄関に光を取り入れます。
さらに玄関の奥の部屋にも光を落とすことで、1階の明るさも確保しました。

1階の両親の寝室となる畳の間には、集まって食事が出来る座卓が備わります。
押入れの下に座卓の収納場所があり、そこのレール座卓の溝で、スムーズに収納できる作りです。
天板の裏には取手てとなる掘り込みもあり、何気ないような作りですが、使いやすさを高めた良いアイデアです。

リフォームが完成して、正面には格子で目隠しと透明な波板の屋根が付いた、テラススペースが出来ました。
壁は黄色に一新、奥に移動された玄関ドアは、濡れる心配が無いので木質の扉を採用しています。
アプローチの内壁は合板にシルバー?塗装の仕上げで、狭さを緩和しています。

玄関の内側もアプローチ同様にシルバーの薄い壁が続き、トップライトも続いて明るい空間です。
下足入れもたっぷり確保、ダイニングキッチンにつながります。

ダイニングキッチンは寝室の畳の間とワンルームとすることで、広さと明るさを確保しています。
畳とテラスのウッドデッキは同じ高さで、さらに広がり感を演出しつつ、物干し場としても使えます。
畳の間には壁一面の収納と、壁一面のテレビ棚が備わります。
寝室となる畳の間は、もちろん建具で仕切られます。

キッチンスペースは電子レンジをコンロの下における作りで、コンパクトながら必要な収納スペースを確保しています。
ダイニングテーブルの下にもキッチン家電を収納できる引き出し棚をつけて、使い勝手を良くしています。
階段脇の幅を利用した引き出し式の収納には、調味料や食品などが収納できます。
一見シンプルなキッチンスペースなのですが、使うときには引き出して多機能になるアイデアキッチンスペースです。

キッチン奥が広めのトイレ、配置としては微妙ですが、狭小住宅なので仕方の無いところでしょう。
洗面台は周り階段の中央部分に設置、スペースを無駄なく使えますし、食事の前の手洗いもしやすくなります。
玄関の奥、洗面所の隣が洗濯機置き場を兼ねる脱衣室で、階段下の空間を利用した広めの浴室が出来ました。
在来工法で仕上げて、階段下の形状を有効に使っています。
浴室にもトップライトが続いているので、非常に明るい部屋となります。

回り階段には大きな窓が付き、1階に明るさを取り入れています。
階段を上がった2階は、大きな窓から日差しが差し込む、ワンルームスペースです。
寝室スペースには2人分のクローゼットやテレビ棚が備わり、建具で2部屋に分けることが出来ます。
子供スペースにも収納があり、子供が大きくなってもそのまま使える作りとなります。

2階の物干し台は床をFRP製のグレーチングとして、下屋部分に光を落とせる作りを採用。
手すりもしっかりして、使いやすさと明るさを高めています。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件219 裸でトイレの扉に挟まれる家 は、ワンルームの活用と長いトップライトがリフォームのポイントといえそうです。
1階と2階の寝室を、畳の居間やサブリビングとして活用できる空間とすることで、広さと明るさを高めていました。
玄関から浴室まで続くトップライトが、1階に十分な明るさを取り入れていました。
トップライトと薄い壁の断熱性能は気になるところですが、明るさを取り入れる点では納得できる作りといえます。

キッチン周りには引き出し式の収納をたくさん配置して、使いやすさを高めるアイデアとして参考に出来ます。
回り階段と洗面台の配置など、コンパクトに収める作りについても、狭小住宅以外にも利用できそうなアイデアでした。
今回は床下収納や小屋裏収納や中2階などに頼らない、正統派の作りで使いやすい狭小住宅を実現しているところが、非常に興味深いリフォームだったといえそうです。

物件218  <<  物件219  >>  物件220


劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

住まいのリフォーム・リノベーション アイコン
「住まいのリフォーム・リノベーション」へのリンクは自由で、連絡も必要ありません。友人知人にも、ご紹介ください。

住まいのリフォーム・リノベーション

 

copyright 2012-2016 kaNazu All Rights Reserved