物件223 窓の向こうに叔父さんがいる家 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 物件223 窓の向こうに叔父さんがいる家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。
(物件ナンバーが前回と同じなので、番組の間違いでしょう)
今回の劇的!ビフォーアフター 物件223 窓の向こうに叔父さんがいる家 は、叔父さんの家とつながっている約9坪の狭小住宅のリフォームです。
夫婦と子供二人の4人家族の住まいで、叔父さんに気を使いながら生活している状態です。
建物は外観からも叔父さんの家とつながり、室内では2階で叔父さんの部屋と窓と扉を介してつながります。
水廻りも古く狭くて使いにくく、1階の狭さも気になるところです。
予算は1100万円と、そこそこ豊富です。
そこで部屋を整理して使いやすくすることと、叔父さんの家との防音性能を高めることが、今回のリフォームのポイントとなりそうです。
解体が済むと、構造的に弱い部分を補強します。
柱や梁を補強して玄関部分を1畳ほど減築、玄関アプローチを作りました。
叔父さんの家を仕切るセメント板の外壁部分をメッシュ入りモルタルで補強、筋かいも追加して補強しています。
断熱材には発泡ウレタンを採用、断熱効果と共に防音効果も期待しての採用でしょう。
叔父さんとの家とつながる2階部分の窓には、遮音シートを張った木の枠をはめ込み、防音性能を高めます。
さらに断熱材を入れて、防音効果を高めます。
ただ遮音シートの裏には、ボードを張ったほうが遮音性能は高まります。
全面に遮音シートを使うとコストが上がるので、窓部分だけの必要最小限の防音性能でコストとのバランスを取ったようです。
1階はワンルームとなり、対面式のキッチンが備わりました。
キッチン部分の床を1段下げて、玄関土間の高さにあわせました。
2階も収納部分の床を下げて高さを抑えて、その上のロフトの天井高さを確保しました。
1階のキッチン後ろの、叔父さんの家とを仕切る壁一面に収納棚を設置。
足元にパイプをつけて、その上をスライドできる踏み台を取り付けることで、上部の収納を使いやすくしています。
折りたたんで収納できる作りも含めて、興味深いアイデアです。
古い勝手口の扉に鏡を入れて、戸棚の扉として再利用しました。
リフォームが完成して、スロープ付きのアプローチが出来ました。
外観は濃いブラウンのサイディング?で仕上げ、開けた北面には大きな窓や物干し台が付いて、明るさや開放感の高めています。
木製の玄関ドアから入ると、リビングにすぐにつながりますが、キッチンに直接入れる扉も付きました。
玄関収納は、天井までの高さとすることで収納量を確保しています。
朝のダイニングスペースとして、キッチン前のカウンターを活用。
リビングスペースにも座卓を置いて、ゆっくり食事も可能です。
キッチンの奥は、トイレと洗面所と浴室につながります。
トイレはキッチンと同じ床高さで、洗面所がリビングと同じ1段上がった床高さとなります。
浴室はユニットバスで窓も付き、使いやすく明るくなりました。
洗面所には、リビングから入る扉も付きます。
キッチンのカウンターは折りたたみ式で、椅子は浴室裏の壁の棚の下に収納。
さらに座卓もテレビ台の下に押し込むことで、リビングスペースを広げることが出来ます。
壁の棚は、ご主人の趣味であるDJブースのスペースともなります。
北側の階段下には収納スペース、階段の吹き抜けの大きな窓からリビングに光が入ります。
2階に上がると、床に段差があるものの、間仕切をなくしたオープンなスペースとなります。
階段側にある窓は無双窓として、明るさと夜の暗さを確保しています。
無双窓の上部は布団収納です。
叔父さんの住まいを仕切る壁側には、一面に収納を設置。
使いやすさと防音性能を高めています。
さらに廊下と収納の上部はロフトで、低めのハシゴで済む広いスペースを確保しています。
2階は建具で部屋を2つに仕切れます。
1段下がった部分が廊下となり、手前が夫婦の寝室、奥が1段下がりの部分を含めて姉妹二人の子供部屋となります。
今回の 劇的!ビフォーアフター 物件223 窓の向こうに叔父さんがいる家 は、ワンルームとすることが大きなポイントでした。
狭さをワンルーム化することでカバーしつつ、さらに高さも有効活用することで、収納スペースを確保していました。
音を漏らしたくない側一面に収納を作ることも、大きなポイントだったといえそうです。
2階については扉で仕切る作りですが、ここは微妙なところかもしれません。
扉はいつでも仕切ることが出来て便利なのですが、音や光は漏れやすくなります。
そこで将来のリフォームで部屋を仕切るか、あらかじめ扉を作っておくかは、家族次第ともいえるのです。
全体としては防音を意識した狭小住宅として、非常に参考に出来るアイデア豊富なリフォームだったといえそうです。
ワンルームの中に使いやすさを意識した家具などを取り入れ、使い勝手の幅を広げつつ快適な住まいとしていたところが印象的でした。