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物件225 気の抜けない家(後編)

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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住まいのリフォーム・リノベーション
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物件225 気の抜けない家(後編)  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件225 気の抜けない家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

前回のリフォームに続いて、古い古代桧の浴槽を持ち出して分解しています。
さらに表面を薄く削って新しい表面を出しただけで、新品の板のようになりました。
この板をつなげて大きな板として、カウンターを作りました。

ここで匠オリジナルのシステムキッチンを搬入、このキッチンカウンターとして古代桧の大きな板を再利用しました。
コンロはIHなので、焦がしたりする不安も無く使えます。
表面は撥水材でコーティングされているので、汚れにくくしています。
ただ撥水材は定期的に塗り直さないと、汚れを防ぐ効果が薄れやすいという点に注意が必要でしょう。

2階の間仕切壁にも断熱材を設置、防音性能を高めています。
天井の仕上げには桐の無垢板を採用、さらに鍼灸院の窓を再利用して、ベランダの窓を2重窓としました。
娘さんの趣味である民謡の練習場として、防音性能を備える部屋としました。

桐は単体では防音性能は低いのですが、石膏ボードが下地なので防音効果が高まり、木の中では柔らかく音を吸収しやすいという効果も期待したのでしょう。
床はタタミで掘りゴタツにもなる作り、操作がシンプルなので使いやすそうです。

玄関前のアプローチの床には、表面が荒く滑りにくい深岩石を敷きこみ、ゆっくりした幅の広いスロープとしました。
ダイニングキッチンに出てくる3本の柱は、穴には埋め木を行い、角を落としています。
さらに表面に厚みのある和紙を貼って、ぶつかっても安全な柱としました。
その柱に丸い板を手摺として設置して、目が不自由な娘さんが柱の位置をつかみやすく・2階までの進路を示す羅針盤としての役割も持たせました。

リフォームが完成して、外壁は明るい色に塗り替えられ、明るめのグレーの屋根と共に現代風にリフレッシュされました。
門の部分は木板で作り、鍼灸院の看板も立派な木の板で作りました。
荒い格子戸を開くと、路地風の落ち着いた障害物が無いアプローチで玄関に続きます。

玄関ドアはタテ格子の引き違い戸、ベンチの付いた玄関スペースには、手摺や下足入れが備わります。
ダイニングキッチンは玄関側にキッチンを配置、食卓上には匠オリジナルの古代桧を再利用した照明が付きました。
通路側に向かう対面式?のシステムキッチンは、カウンター下の通路側に食器棚を配置。
キッチンの背面にも収納付き作業カウンターを配して、使いやすさと収納量を高めています。
まな板やタオル掛けにも古代桧を再利用、キッチン脇には広い食品庫が備わります。
キャスター付きのワゴンも付いて、細かい心配りがうれしいところです。

ダイニングの奥はリビングスペース、ソファーや本棚やテレビが備わる、壁が木板仕上げの落ち着いたコンパクトな空間です。
通路の途中にある仏壇スペースは、仏壇をイメージさせるデザインのロールブラインドで目隠ししています。
その隣には、掃除用具などが収まる収納スペースを確保しています。
階段部分は扉で仕切り、冷暖房効果を高めています。

階段の踊り場の壁には、飾り棚が付きます。
階段の隣が洗面所、通路の途中には暖簾で目隠しされた収納スペースもあります。
広い洗面台に、階段下を利用した洗濯機スペース(これはドラム式の洗濯機だから入る高さです)も備わります。
浴室は手入れが楽なユニットバス、手摺やシャワーバーも付きました。

鍼灸院の入口は片引き戸、引く壁の部分を大きなガラス窓として明るさを取り入れています。
コンパクトな下足入れや待合室を介して、ベッド1台の治療室に続きます。
壁は白壁が基本で、一部を木の板として落ち着いた印象も加えています。

キッチン部分を仕切る壁には小窓が付き、診療中でも家族とコミュニケーションが図れます。
造り付けの広いデスクや、治療器を収納できる収納スペースも備わり、使い勝手を高めています。
使用済みのタオルは収納スペース横の小さな戸から落として、洗面所横の暖簾の収納スペースで受け取るアイデア付きです。
住居につながる廊下の途中に、患者さん用のトイレが付きます。

緩やかになった階段を上がると、家族5人の寝室スペースです。
いびきが気になるお父さんは個室で、娘さん夫婦の寝室は段差の無い洋間となりました。
一番日当たりが良い部屋を目が不自由な娘さんの部屋として、暗さによる不安を減らす配慮も怠りません。

個室には各々クローゼットが備わり、娘さんのクローゼットには以前に鍼灸院で使用していた明るい照明も追加しています。
2階の客間は、防音性能を高めた民謡の練習室としても使えます。
壁にはスライドすると出てくる姿鏡付きで、布団をしまえる収納付です。
物干し場ともなるベランダの先には木の格子を張って、目隠ししています。

お母さんの寝室も個室、客間と分けたことで適度な広さとなりました。
クローゼットは奥行きを深くして、物持ちが良いお母さんのために収納量を増やしました。

2階のトイレも段差を解消、納戸を子供部屋として作り直しました。
天井を高くして、ロフトも追加しています。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件225 気の抜けない家(後編) は、目の不自由な娘さんのための様々なアイデアがポイントでした。
床の仕上げを分けたり、階段の床板仕上げの工夫、個性的な手摺など定番のバリアフリーを越える内容がたくさん取り入れられているところに注目です。
感覚に訴えるリフォーム内容は、バリアフリー目的でなくても活用できそうです。

5部屋に分かれる寝室は2階の広さを最大限に活用、広さを調整することで、多目的な客間も追加しました。
余裕があるスペースのリフォームとして、部屋の広さのバランスが大切なこともよく分かりました。
使いやすい鍼灸院の作りも含めて、安全性と使いやすさを高めるアイデアが盛りだくさんの、効果的なリフォームだったといえそうです。

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