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物件226 天井から雨が降る家

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物件226 天井から雨が降る家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件226 天井から雨が降る家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件226 天井から雨が降る家 は、姉妹二人が暮らす住まいのリフォームです。
両側が新築され取り残された長屋の作りで、急な階段やボロボロのベランダや物干し台など古さが目立つ住まいです。
スノコ床のベランダ周りに隙間があり、下が部屋なのでひどい雨漏りがしています。
しかも漏れた雨水が給湯器のコンセントあたりに落ちていて、危険でもあります。
これだけ雨漏りしていると、構造部分の傷みが進んでいることも予想できそうです。

予算は1500万円と、そこそこ豊富です。
現在は2人の為の生活空間となっているので、必要部分だけに減築しつつ、必要な防水や補強を行うことが第一条件でしょう。
その上で現代的な使いやすさやバリアフリーを実現することが、今回のリフォームのポイントとなりそうです。

解体が進んでもかなり暗く、雨漏りあった部分の梁は腐れてつながっていない、危険な状態でした。
まず2階の床梁部分を補強して建物を安定させ、さらに屋根の形を整理して一体的に作り直しました。
スムーズに雨水が流れることで、雨漏りの危険を減らす形としました。
さらに立ち上がりの壁を作ることで、安定した北側の光を建物の中に取り入れる工夫も加えました。

ベランダだった部分には、少し傾斜をつけた形で合板を貼りました。
そして一部残っていた床板を外し、中庭を造ります。
その下の1階部分には3面に大きな窓を設置、ここから明るい光と風を取り入れました。

中庭にはモミジの木やリュウのヒゲを植えて踏み石を敷き、小さい縁側付きの和風の中庭が完成です。
落葉樹なので掃除は大変そうですが、紅葉を居ながらにして楽しめる庭となります。

中庭の先の客間には、奥に避難経路にもなる通風タイプの勝手口ドアがあります。
それを障子で目隠ししつつ、勝手口ドアの通風口に合わせた雪見障子とすることで、通風も確保しました。
ただ残念ながら、雪見障子を開けた状態の見た目は今ひとつですね。

リフォームが完了して、外観はダークグレーのガルバリウム鋼板に一新、白い格子の玄関引き違い戸と上部のジャロジ窓、脇の腰までの板貼り仕上げと、和風とモダンが入り混じったデザインです。

玄関に入ると、奥まで16m続く風の通り道ができました。
玄関には自転車を入れる広さを確保、靴箱も十分すぎるほどの容量を確保しています。
さらに手摺やクローク付、2人としては余裕のある広さを生かし、使いやすさを高めています。

玄関の先はLDK、窓が付かない両側の壁は収納やテレビ台として活用。
収納部分の扉は取り外せるようですが、大きい扉もあるようなので、使い勝手としては微妙な印象です。

普段は丸くコンパクトな食台は、左右に開いて天板が広がる作りですが、ちょっと複雑な動きとなるので耐久性が気になるところです。
収納下にある4つの引き出し収納が椅子となる作りは、面白いアイデアです。

台所は、適度な大きさのIHヒーター付のシステムキッチンとなりました。
背面に作業カウンターと収納があるので、より使いやすくなります。
このキッチンには、玄関脇の扉からも入れます。

玄関脇のキッチンの隣は洗面所、その奥のユニットバスの浴室には高い位置にジャロジ窓があり、通風しながらの入浴もできます。
水廻りをまとめて段差をなくすことで、バリアフリーも意識しているようです。

客間の和室とリビングスペースには、間にできた中庭から明るさが入ります。
その客間には、廊下を通じても、中庭の踏み石を通って入ることができます。

扉は全て引き戸として無駄なスペースをなくし、階段下もトイレとして活用です。
階段は上がり口と降り口を回り階段とすることで傾斜を緩くし、手摺も付いて安全になりました。
その階段上には、新しく作った高窓から光が降り注ぎます。
その高窓は電動で開け閉めができるので、通風も確保しています。

2階は個室、テラスに面する南側が妹さんの部屋です。
造り付けのパソコンデスクや収納が備わり、さらに共用のウォークインクローゼットを介してお姉さんの部屋ともつながります。

そのクローゼットには、直接階段に出られる扉もあります。
お姉さんの部屋の隣にはトイレも付いて、使い勝手のよさを高めています。
2階テラスの両脇には目隠しの壁も付き、下の中庭と一体的に囲まれるようなテラス空間となります。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件226 天井から雨が降る家 は、中庭や高窓などを作る事で、自然の通風を確保していたところがポイントでした。
自然の明るさや風を確保することで、長屋の作りに自然の気持ち良さを加えていたのです。

動線の点では1階をベースにしていて、客間を個室に使えば、トイレ以外は本格的なバリアフリーの住まいともなりそうです。
家具のアイデアは耐久性や使い勝手の点では微妙な印象もありますが、面白いアイデアでもありました。

屋根の雨漏りの危険性を減らすために屋根をシンプルな形として窓を追加、もっとも効果的な場所に中庭を作る事で効果的な明るさや風通しを加えていました。
そんな今回のリフォームは、通風や中庭の作り方について特に参考と出来る内容だったといえそうです。

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