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物件229 お湯がもったいない家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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思い出を置いてきた家(前編)


お湯がもったいない家


花も涙もかれた庭


 

住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
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計画や工事のチェックポイントや
リフォームが必要な時期など、
住まいのリフォーム・リノベーション情報が満載です。

 

物件229 お湯がもったいない家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件229 お湯がもったいない家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件229 お湯がもったいない家 は、お母さんと同居を願う息子さんの為のリフォームです。
築50年で建坪が8坪半の長屋だった住まいで、増築した水廻り部分は天井が低い脱衣室や狭く湯船も小さな浴室など、水廻りの使いにくさが目立ちます。
タイトルのお湯がもったいない家については、お湯の入れすぎでしょ という突っ込みが入りそうですが、古さに加えて使っていない店舗部分などがそのまま残っている状態です。
2階に上がる階段も狭く急で、古い住宅らしい使いにくさが目立つ住まいなのです。

予算は1400万円と、面積に対してはそこそこ確保されています。
2人の為の住まいなので、狭さについてはさほど問題ないことが予想されます。
そこで無駄を省きつつ、天井高さや使いやすさや快適さを確保するアイデアに注目のリフォームとなりそうです。

解体が進むと、2階の増築のために両側に設置された鉄骨梁が目立ちます。
ここで基礎の立ち上がりがないことが発覚、基礎コンクリートの面が地面から30cmほど高く設定されていれば(建物周囲で立ち下がるので)良いのですが、それも無いようです。
アンカーボルトも無く、基礎の補強が必要な状態です。

そこで土台の木の部分に防蟻剤を注入して、防湿シートで包みました。
その内側に木の土台を埋めるように、丈夫な鉄筋コンクリートの基礎を作りました。
土台となっていた木の部分をコンクリートで埋めて、新しく丈夫な基礎と土台を作り出しました。
埋まってしまった木の土台部分の腐れなどは気になりますが、ジャッキアップが難しい今回の物件では納得できる工法ともいえるでしょう。
さらに柱や梁も追加して全体を補強、安心できる構造となりました。

水廻りだった増築部分は一面を壁としてパネルで補強、屋根にはアルミのフレームを組み込んでガラスを入れて、全面をトップライトとしました。
西側なので西日の眩しさを抑えつつ明かりを取り入れることが出来る、上手いアイデアです。
両サイドには通風しやすいジャロジ窓を設置して、屋内の物干しとしても活用できるスペースに生まれ変わりました。

ここで匠はむらかみ町屋再生プロジェクトを視察、過熱膨張材を使った防火性能を備える木製建具をチェックしていました。
この木製扉を今回のリフォームに採用、法律に適した引き違いの木製玄関扉としました。
最新技術を採用することで、火に強い建物と伝統的なデザインを両立したのです。

隣家との境界となる80cmの隙間に、木の格子で囲まれたウッドデッキを設置しました。
境目部分を斜めにカットしています。
残った土部分には、建物の前に植えてあった樹木を移植。
玄関土間の石を再利用した玉石を敷いて、狭いながら思い出一杯の坪庭が完成しました。
庭の反対側には庭いじりの道具入れを設置、扉に鏡を取り付けて、庭の緑が倍の広さで楽しめる工夫付です。
ただ光が反射による眩しさや鏡の汚れが気になる場合もあるので、使い方には細心の注意が必要なアイデアでしょう。

リフォームが完成して、外観は屋根まで真っ白に塗装されました。
正面には窓廻りに格子が付いて、和風住宅の趣が強調されています。
玄関前は、コンクリートに玉石を埋め込んだ床仕上げです。

木製の玄関扉を入ると、コンパクトな玄関スペースです。
床はポーチと同じくコンクリートに玉石、玄関収納とその対面には大きな3面鏡も備わり、出かける前の身だしなみのチェックが出来る玄関スペースです。

玄関隣に水廻りを集約、洗面からトイレと浴室につながる、バリアフリーも意識した手摺付きの水廻りです。
お風呂にはとても小さな窓に加えて、浴室暖房機も備わります。

扉で仕切られるダイニングキッチンは10畳、元々水廻りだったテレビ台の上部からはトップライトの光が降り注ぎます。
そのトップライト下には可動式の物干しバーが備わり、室内の物干し空間ともなります。
腰の高さまで下がるロールブラインドで仕切ることも出来て、目隠しと明るすぎる陽射しを遮る工夫付です。

キッチン周りは壁付きタイプの利点を最大限に活用して、豊富な収納が備わります。
ダイニングテーブルには、ガラスの天板の下に昔の玄関格子扉を再利用です。
食事中でも鏡の角度を調整することで、坪庭が楽しめます。

玄関すぐの階段は、廻り階段を組み合わせることで傾斜を緩くしています。
配置も変わって幅も広くなり、屋根のトップライトから明るい光が降り注ぎます。

2階の息子さんの部屋には、壁に趣味の釣竿を飾る棚を設置。
机の脇には薄い収納棚を設置して、釣りの道具を収納できる配慮がうれしいところでしょう。
たっぷりのクローゼットに加えて、小さめながら小屋裏収納も追加しています。

向かい側はお母さんの部屋、半間奥に移動された南向きの明るく大きな窓の先には、格子で目隠しされたウッドデッキが備わります。
天井は船底型で開放感があり、窓の両側には収納が備わります。
さらに入口のドア側にもクローゼットが備わり、たっぷりの収納を確保しています。
階段上を仏間に利用、その脇には階段と通じる窓も備わります。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件229 お湯がもったいない家 は、細かい気配りに注目のリフォームだったといえそうです。
扉や玉石や庭木の再利用や鏡の効果的な使い方など、細かい部分にまで気を配った作りが印象的でした。
また高価ながら味わいのある木製の防火戸など、最新技術と伝統デザインの融合も興味深いところでした。

プランとしては、親子で別々の生活時間でも使いやすくなるように、しっかり分けたところがポイントでしょう。
水廻りや階段を玄関周りに集中して、ダイニングキッチンを独立、さらに寝室もクローゼットを間に挟むことでプライバシーをしっかり確保していました。

狭小住宅にスタンダード住宅のようなプライバシーも取り入れた好例として、豊富な気配りアイデアと共に参考に出来るリフォームだったといえそうです。

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