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物件230 思い出を置いてきた家(後編)

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では、
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物件230 思い出を置いてきた家(後編)  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件230 思い出を置いてきた家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

前回のリフォームに続いて、地元で建て主と親戚関係にある材木店に匠が向かいます。
有名で耐久性が高い天竜杉を外壁材として採用、鎧張りの腰壁として昔の面影を復元します。
ハーフユニットを採用した風呂の天井や壁には、より水に強い天竜桧を採用しています。
立派な板で、さすがは親戚の木材店といったところでしょうか。

玄関も天竜桧の床板仕上げですが、その床を丸く切断しています。
装置の付いた丸い板などを取り付けて、ターンテーブルとしました。
車椅子用のレールも用意して、おばあちゃんに車椅子が必要となったときに、車椅子でそのままレールをあがり、ターンテーブルで向きを変える装置となります。
足元のペダルで操作できるので便利ですが、ちょっと気を配れば、装置が無くても車椅子が移動できる広さの玄関ではあります。

ここで昔使っていて残してあった五右衛門風呂を取り出し、内側の錆を落とし、さらに錆止めの塗料も塗っています。
ここで庭作りを開始、植木を戻して池も再生、ここで五右衛門風呂が登場です。
池の隣に少し傾けて固定、池に電動ポンプを取り付け、配管を五右衛門風呂につなぎました。
富士山の溶岩石や天竜川の砂利石とろ過マットを五右衛門風呂の中に敷き詰めて、池の水を五右衛門風呂から出して循環させる装置を追加しました。
水が流れる赴きのある池の完成で、砂利や溶岩石がろ過装置にもなり、居間から立体的にも見えるアイデアが盛り込まれています。
池に金魚が放され、リフォームの完了です。

外観は軒の深い格式のある形はそのまま、アルミサッシの窓や金属屋根で現代的にリフォームされました。
漆喰や鎧張りの壁を作り直して、玄関脇のゴミ箱も再生しました。

玄関前の段差はスロープとなり、玄関床までほとんど段差無しにつながります。
式台付きの玄関は段差を減らして上がりやすくなり、収納もたっぷり確保しています。
さらに玄関先には、扉で仕切られる車椅子を収納できるスペースもあります。

玄関から直接入れる対面式キッチンは、後ろが道路側の大きな窓で、その手間にはちょっと座れそうな高さの収納カウンター付です。
奥には食品庫も備わります。
キッチンの対面は掘りゴタツ式のカウンターで、普段の食事もここで済ませられそうです。

3部屋続くキッチンとダイニングとリビングは、キッチンからダイニングまでが板の間となります。
昔の立派な建具は傷んだ部分を修復して再利用、通気性の良い夏戸にも交換できます。

リビングとなるタタミの間は吹き抜けの天井で、天窓からの明るさも加わって開放的な空間となりました。
天井近くに換気扇を設置、床近くに吹き出し口をつけて、天井の暖かさを床近くまで下ろせる工夫も備わります。この庭を望める和室には掘り座卓も付いて、ゆっくり庭の景色を楽しみながら過ごせる空間となりました。
縁側を仕切るタレ壁には、古い天井板を透かし彫りの欄間に加工して再利用しています。

リビング和室の隣がおばあちゃんの寝室、板の間でタタミベッドが備わります。
玄関からもまっすぐ通じる場所で、バリアフリーもしっかり考慮されています。
トイレもすぐ奥で、腰板付きの広めの空間です。

縁側の先の離れは、扉で仕切られる洗面所と浴室になりました。
洗面所は籐の床材で、収納付きの大きな洗面台が備わります。
洗濯機置き場もあり、掃き出し窓から出られる濡れ縁の上には物干しが付きます。
この離れの外壁はガルバリウム鋼板で仕上げ、母屋とは異なることを強調しているようです。

桧仕上げの浴室には手摺も備わり、コーナー窓からは庭を眺めることが出来ます。
離れのトイレが無くなり広くなった庭には、和室と洗面所につながるL字型の濡れ縁が備わります。

安全で緩やかになった階段を登ると、広いホールにトイレも付きました。
小屋裏部屋を、納戸として活用しています。

2階の2部屋は基本的にそのまま、仕上げや窓周りを綺麗にして、客間と寝室として活用です。
寝室は天井を取り払って小屋組みを見せて、高い天井としました。
窓には木製サッシにアルミサッシを追加して格子のプランターも追加、気密性や断熱性能を高めると同時に安全性も高めています。
寝室の床は足音が少ない絨毯敷き、クローゼットも一面にたっぷり備わります。

隣の板の間も仕上げをきれいにして、書斎となりました。
机の天板には2階の床の間のケヤキ板を再利用、すりガラスの窓からは、1階の和室が見通せます。

今回の 劇的!ビフォーアフター 物件230 思い出を置いてきた家(後編) は、古い良さとモダンな材料を組み合わせた古民家の現代的リフォームが印象的でした。
町家のデザインを過度にそのまま再生したわけではないので、保存という点では微妙なのですが、快適さが増している点に注目のリフォームとなりました。

元々あった立派な素材の良さは、そのまま又は形を変えて再生することで、新しいながら趣のある空間となっていたようです。
新しい木の部分はそのまま新しい色なので、新旧の対比が暗すぎず適度なコントラストにもなっています。
快適さやバリアフリーを取り入れつつ、古民家の雰囲気も残したリフォームとして注目のリフォームだったといえそうです。

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