物件241 居間より廊下が広い家 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 物件241 居間より廊下が広い家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件241 居間より廊下が広い家 は、おばあちゃんと娘さん家族が同居する3世代5人家族の住まいのリフォームです。
狭い居間の代わりに廊下が一間幅と広い作りで、広い玄関も合わせて無駄が多くなっています。
さらに窓が無いので暗く、上部が筒抜けで寒い脱衣室や使いにくい水廻りや急な階段など、古い住まいらしい弱点も目立ちます。
1階は増築で無駄に広い玄関や廊下となり、2階も増築によって部屋が暗くなっています。
予算は2000万円と、新築可能なくらいに十分あります。
そこで無駄な広さを部屋に取り込みつつ、部屋を明るく使いやすくするアイデアに注目のリフォームとなりそうです。
駐車場にはおばあちゃんが世話をしている植木がいっぱい、根っこが絡み合って移動するのも一苦労です。
引越しが終わって解体が進むと、増築前の外壁が残っていたりして、必要最小限の手間で増築したことが伺えます。
つなぎ目部分もいい加減な工事で、危険な部分がたくさん見られました。
そこで不要な部分をしっかり解体、駐車場の床コンクリートを室内に敷き詰め、砂や砕石を盛って平らに閉め固めます。
床下を無くして、床下の地面に蓄熱する床暖房を設置しました。
床のクッション性能は劣りますが、暖房費や温かさの点で有利な床暖房方法です。
構造部分もしっかり補強して、1階の廊下を仕切る壁も元も位置に再び作り直しました。
構造の強さを保つ為に抜けない壁なので、ここに水廻りを集中させる計画です。
配管の為のピット(溝)を作り、将来のメンテナンスにも備えます。
2階の床を、5畳分ほど撤去しています。
まだ使えそうな屋根の陶器瓦を撤去して、新しく屋根の下地を組みました。
一部を切断して、大きな天窓を2つ設置しています。
1階床のフローリング板にはクッション材が裏打ちされた材料を使用して、土間に直貼りする床による脚の負担を減らします。
そこに対面式のシステムキッチンを搬入しています。
階段も2階床を撤去した部分の隣に新しく作り直し、吹き抜けからの光を効果的に1階に落とします。
2階を天窓下の吹き抜けで南北に分け、ブリッジでつなぎました。
多少個室が小さくなっても、自然の光を取り入れる快適さや家族のつながりが感じられる点で採用したようです。
ここで匠が以前リフォームした物件 台所がお風呂の家 を訪問、プチアフターアフターです。
木が良い色になっていて雰囲気は良いのですが、焼き鳥屋の営業日やメニューの看板が手作りで、分かりやすいもののデザイン面では今ひとつ。
久しぶりの匠の訪問を、家族みんなの演奏でおもてなしです。
ここで匠が古い建具を加工、焼き鳥屋のメニュー板を作りました。
さらに次回の営業日を知らせるカバー付きのホワイトボードを作り、間接照明で照らされる場所に設置しました。
これでプチアフターアフターが完了、本編に戻ります。
屋根はガルバリウム鋼板の立ハゼ葺き、軽量なので地震には有利になりますが、断熱や遮音の面では弱くなります。
玄関扉は以前より内側に設置、古い玄関ドアや壁を撤去して、玄関前に広めの駐車スペースを確保しました。
駐車場の脇の空間を鉄骨のフレームで囲い、古い瓦にセメントを混ぜて固めたプランターボックスをコの字型に作りました。
そこに、おばあちゃんの大切な植木が入りました。
木デッキの床が室内と同じ高さでつながる、花壇の空間が出来ました。
砕いた瓦は適度な水分を保ちつつ過剰な水を逃がしてくれる、ちょうど植木鉢と同様の素材なのです。
手摺と水場にシャワーホースも完備して、水やりが簡単に出来る工夫付です。
リフォームが完成して、広い駐車場の床には瓦を砕いて再利用した素材を活用。
奥には、車のメンテナンス道具が入る収納と水栓付です。
玄関アプローチ部分のスロープ床は墨色のコンクリート?で、色違いに仕上げました。
プランターの目隠しやベランダの手摺は木板?を使用して、落ち着いた雰囲気でまとめています。
引き戸になった玄関戸を入ると、コンパクトな玄関からLDKにつながります。
水廻りの壁は木の板で仕上げで手摺付き、上部の吹き抜け上の天窓から明かりが降り注ぎます。
ブリッジ裏に、居間の格子ガラス戸を再利用した照明をつけています。
対面式キッチンの裏には、カウンター収納を配置して収納量を確保。
キッチンの後ろにもカウンター収納と冷蔵庫スペースを確保して、使い勝手と収納力を高めています。
玄関の隣がおばあちゃんの部屋、大きな引き戸を開けるとキッチンから見えるので安心です。
桐ダンス置き場も確保、趣味のカラオケがはいるキャスター収納も追加して使いやすさを高めています。
高い位置にあるハンガーパイプは昇降式で、使いやすい高さに降ろして使えます。
窓は全面を開放できて庭のプランター空間とつながり、庭から駐車場スペースにも出ることが出来ます。
昔の廊下部分に配置した水廻りは直線的な配置で、トイレと洗面がワンルーム、その先が洗濯機置き場と脱衣室でさらに浴室につながります。
手摺もLDKから1周していて、安全に最短距離で移動可能、また扉を欠き込むことで手摺を連続させています。
浴室はバリアフリー対応のシステムバス、使いやすく安全な水廻りです。
壁掛けテレビの裏となる、天窓の下の階段下も収納としてフル活用です。
家の中央に配置した階段を登ると、吹き抜けとブリッジのスペースにつながります。
ブリッジの手摺は収納棚として活用、洗面所やトイレ、収納スペースも追加されました。
手摺や階段には蓄光材をライン状に貼り付けて、暗闇でも移動が可能となるアイデアですが、実用性は微妙かもしれません。
吹き抜けの北側に、娘二人の個室を配置。
造り付けのカウンター机や飾り棚が備わり、使い勝手を高めています。
クローゼット付きで、さらに収納式はしごが備わるロフト付きと、必要十分なスペースを確保しています。
吹き抜けの南側が両親の寝室、ベランダ付きの明るい部屋です。
ベランダは3畳分ほどあるので、洗濯物もたっぷり干せます。
さらにウォークインクローゼットには書斎コーナーも備わり、個人タクシー運営を目指すお父さんのスペースにもなります。
今回の 物件241 居間より廊下が広い家 は、中央に設けた吹き抜けと天窓が効果的なリフォームだったといえそうです。
1階におばあちゃんの部屋と水廻りを集中したバリアフリープランに加えて、連続した手摺などを備えることでより徹底したバリアフリーとなりました。
プランターの高さなど、使いやすい高さに揃えるアイデアもポイントでしょう。
2階は吹き抜けで両親と成長した娘さんを分けてプライバシーを確保、家族のつながりとプライバシーのバランスが上手く取れていました。
壊せない壁を逆手に取って上手く水廻りを配置するアイデアなど、参考に出来る内容豊富なリフォームだったといえそうです。