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物件253 屋根裏が一番落ち着く家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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孫が玄関で寝る家


屋根裏が一番落ち着く家


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住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
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計画や工事のチェックポイントや
リフォームが必要な時期など、
住まいのリフォーム・リノベーション情報が満載です。

 

物件253 屋根裏が一番落ち着く家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件253 屋根裏が一番落ち着く家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件253 屋根裏が一番落ち着く家 は、お母さんが息子さんと住む3軒長屋の真ん中になる住宅のリフォームです。

狭い洗濯機置き場や急階段で登り小屋裏部屋から60cmの段差を越えて出る屋上の物干し場、空き店舗となった1階や増築された玄関入ってすぐに台所となる住居部分の狭い水廻りなど、使いにくさが満載。
窓の目の前に隣家があったり、増築部分と床に段差があったり、床が傾いて使えないせっかく日当たりの良い南側の部屋、西隣の居酒屋さんからの夜間の騒音など問題も山積みです。
小屋裏部屋が明るく、一番落ち着ける空間になっているという、複雑な住まいでもあります。

リフォーム予算は1200万円、広さを考えると十分なのですが、工事の難しさもありそうです。
そこで1階の活用と光の取り入れ方や騒音を遮る手法、そして長屋の隣に迷惑をかけない工事方法などに注目のリフォームとなりそうです。

引越しが済んで、今回は静かに解体が始まります。
空き店舗を生かしてトラックに2階の廃材を落とすなど、解体にも工夫が必要なのです。
解体中にお隣との壁をチェック、境界となる土壁には隙間が入り音も筒抜けです。
解体が済むと、基礎はコンクリートで意外に丈夫、骨組み部分も傷みがほとんど無く、結構健全な状態を保っています。
ただ筋かいが切られていたり、店舗上の少し下がってしまった梁など、問題点も少し見られます。

問題となる柱や梁部分を撤去して、隣家との境界となる土壁の上に厚さ24mmの構造用合板で3重に貼って梁型を追加、吹抜け部分の腰壁にも同じ補強を行いました。
その合板を利用して根太を掛け、その上部に金物を用いて格子状に梁を載せるという補強法を採用。
厚い合板が柱代わりとなり、柱の無い広い店舗空間を支えます。
根太の上にも合板を敷いて2重床化、貸し店舗への騒音を抑えつつ、床全体の強度も上げています。

隣家との境界の壁は石膏ボードで覆い、梁の上に防振となるゴムを敷いて、下地となる木材を置きます。
天井を支える下地も同じくゴムを介して固定、そこに壁の下地を作って、振動までも縁を切った防音壁を作りました。
さらに断熱以上に防音を意識したグラスウールを入れて、合板を貼って壁を覆いました。
合板の上に遮音シートを貼り、さらに石膏ボードを貼って本来の壁下地が完成です。
本格的な防音対策としては基本に忠実で堅実なもの、かなりの性能が期待できそうです。

南側にはハイサイドライトなどの窓を出来るだけ取って、明るさを最大限に取り入れます。
生活の中心となる2階の店舗上部分には、床の段差を使用してスライド式の床下収納を設置。
さらに床の中央部分には電気ヒーターを取り付けて、収納式の掘りゴタツも設置しました。

手前の床が低い部分には、造り付けのキッチンを設置しています。
階段は同じ場所に傾斜を緩くして設置、ゆっくり安全に昇り降りが出来ます。

鉄で組んだフレームをキッチン脇のコーナーに設置、水栓蛇口や排水口も取り付け、蛍光灯や換気扇も付きました。
そこに水槽を置いて、お母さんの趣味である水草水槽を手入れしやすいスペースが出来上がりました。
水草の水槽は、世界水草レイアウトコンテストもあるほどポピュラーなもののようです。
水槽ガーデニングの専門家に水草のレイアウトを依頼、お母さんの水草を専門家のセンスで配置。
機器が配置される上下は扉でカバー出来る、魅せる水草の庭が完成です。


リフォームが完成して、外観はサイディングで一新、1階の居間は車庫になり、窓の代わりにシャッターが付きました。
車庫には水道や整備スペースや物置も備わり、玄関に通じるドアもあって使い勝手を高めています。

その玄関は道路から引っ込んだ部分に玄関ドアを移動、安全に出入が出来るようになりました。
玄関の壁一面に収納スペースを確保、扉で仕切られる階段スペースに通じます。

階段スペースの上部は、昔の小屋裏部屋を利用したハイサイドライトを設置。
上部からの光が、階段奥まで降り注ぎます。

2階に上がるとすぐにワンルームのLDK、キッチンの吊り戸棚には昇降タイプの収納も取り入れて、使いやすさを高めています。
壁に面する木製ワークトップにはガスコンロが備わり、広い作業スペースや炊飯器置き場などの収納スペースもたっぷり確保。
食卓は、シンクが備わる広いステンレスのワークトップと一体になり、広がる食卓でテーブルを広げることも出来、スライドすることで水切りシンクを広く使えるなど、使い勝手の幅を広げたアイデア食卓です。
壁に食卓受けを設置しているので、安定感もありそうです。

食卓の隣が扉で隠された洗濯機スペース、リビング先に新しく出来たベランダで洗濯物を干しやすくなりました。
そのリビングは隣の居酒屋との境界となる壁一面を収納や仏間として、防音効果をより高めています。
反対面には、持っていた家具を活用した収納スペースとテレビ台を設置しています。
このリビング部分は障子で仕切られ、客間としても活用できます。

バルコニーは段差無しでつながるウッドデッキの床、木製ルーバーの格子が風を通しつつ視線を遮る快適空間です。
物干しスペースとしても、適度に視線が抑えられます。
リビング側には収納式の雪見障子が備わり、陽射しを遮りつつバルコニーのプランターを見ることができます。
バルコニーの上部はロフトスペース、そこにある窓は電動で開き、暑さを逃がす工夫も備わります。

お母さんの寝室は以前と同じ場所、窓の外には花台付きの木製格子が付きました。
収納スペースも壁一面に設置、ロフトも付いて、息子さんの手を借りての収納スペースをたっぷり確保しています。
扉は廊下側とキッチン側の2箇所、生活空間と水廻りのどちらにも移動しやすい配慮つきです。

隣は息子さんの部屋、コンパクトな北向きながら、窓を2箇所にとって快適さを確保。
書斎コーナーの上には、収納も確保しています。

浴室には、洗面所との仕切りが薄い浴室暖房乾燥機付きのユニットバスを採用することで、水廻りの広さを最大限に確保。
窓が無い洗面所には、上部の壁の隙間から階段スペースの明るさが入ります。
階段の上りきった正面がトイレ、タンクレストイレで空間を有効活用しているようです。
貸し店舗側の外観も一新、黒いシャッターと濃いブラウンの壁を組み合わせ、落ち着いた印象でまとめています。


今回の 劇的!ビフォーアフター 物件253 屋根裏が一番落ち着く家 は、長屋の制限を上手く解消したリフォーム内容が印象的でした。
構造面では1階の店舗部分を中心にしっかり補強、境界の壁にしっかり防音対策を行うことで落ち着いた空間を確保。
広い2階を生活の中心とすることで、段差がありながら使い勝手の良さを最大限に取り入れていました。

2階が生活の中心で段差を残した点には賛否がありそうですが、貸し店舗を残す条件なら仕方の無いところでしょう。
その分水槽やバルコニーでお母さんの趣味を楽しめる部分をたくさん盛り込み、楽しさを生活空間に上手く取り入れていました。
条件が厳しい長屋リフォームの一つの好例として、参考に出来る部分が多いアイデア豊富なリフォームだったといえそうです。

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