特別編 世界のリフォーム匠視察団 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 特別編 世界のリフォーム匠視察団 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 特別編 世界のリフォーム匠視察団 は、通常と異なり世界の個性的なリフォームのアイデアを視察するようです。
独創的なアイデアやデザインがありそうなので、楽しみです。
まずはポルトガルから、ファフェというところにある岩を背負ったヤドカリの家です。
山頂近くの山肌に巨岩が転がる地域で、風力発電用の風車がたくさん並んでいます。
その山頂付近に煙突が飛び出した巨岩の塊りがひとつ、幾つかの巨岩を繋いで作った、ヤドカリのような住まいがありました。
巨岩の間に作った壁は小石を貼り付けて、岩と同化したように魅せています。
その壁に四角い格子窓が幾つか付いて、顔のような表情となっています。
屋根は瓦、煙突が付いてようやく家と分かる様な状態です。
木製の玄関扉は外部が黒、内部は木の色です。
室内は4隅に岩がそのまま現れ、木の柱や梁で壁や屋根を支えているようです。
室内壁は漆喰を荒く塗った白、インテリアも石や木を生かしたもので、岩の隙間は薪置場などに活用しています。
2階建ての内部は1階がワンルームのLDK、2階が寝室となっているようです。
手摺なども天然の木の枝で、自然な印象が強いデザインでまとめています。
木製窓の格子も自然な形、トイレや洗面所もしっかり備わります。
岩盤を利用して、壁をつけただけのプールもあります。
プールサイドには、天然岩の寝椅子も備わります。
ちょっと離れたモンサントには、山肌に沿うように作られた村もあります。
岩を屋根に使った住まいや中央に巨岩がある住まいなど、各々独自のデザインが印象的です。
こちらはレンガ色のヨーロッパらしい屋根やタイルの浴室など、より住まいに見えるデザインですが、これだけ集まっていると迫力があります。
収納なども岩にあわせたものが多く、岩を大事に生かしていることが感じられます。
次はスウェーデンのグラスコーゲン自然保護区にある、森に潜む虫の家 です。
森の中に建つその住まいは、道路から見ると普通の山小屋風。
小川がある奥に増築した部分が、今回紹介の住まい部分です。
屋根壁一体の、うねるような立体的に貼られた杉板が印象的。
自然に風化して、周囲の環境になじみつつあります。
玄関部分も壁と同様で、一見しただけでは位置が分からないデザインです。
スウェーデンでも靴を脱ぐ生活のようで、室内に入ると外壁と同じ素材ながら繊細な仕上げの板で壁や天井が覆われています。
この増築部分はLDKのワンルーム空間で、暖炉が備わるリビング部分の壁は、全面トナカイの毛皮で覆われています。
断熱効果のある柔らかい表情は、寒さだけでなく暑さも緩和してくれるようです。
食台一体のアイランドキッチンは、水は小川から、電気はソーラーパネルと蓄電池でまかなう、環境に配慮した住まいでもあるのです。
小川に面するダイニング部分は、昆虫の目のような変形した窓とデッキに通じる大窓で明るい空間です。
築200年の山小屋部分は寝室空間、リフォームで壁をダークブルーで塗り、明るい白夜の季節でもゆっくり寝ることができます。
その壁にはストライブを入れて、モダンな印象も加えています。
浴室は小川に面した露天風呂、木の樽のような造りで、周囲のウッドデッキと脱衣コーナー壁が日本の古い風呂や温泉をイメージさせます。
脱衣壁には収納やシャワーが付き、使い勝手を高めています。
トイレも別棟、増築部分と同様のデザインで、はじめにこれを作って作り方を確認したようです。
ここも、小川が見えることを重視した作りです。
そしてこの住まいの大きなポイントは、ジャッキを動かすことで、住まいの一部が小川側に伸びる点です。
角の生えた虫が小川に向かって顔を伸ばすような形で、張り出した部分には大きな窓が付き、小川を上から眺めることが出来ます。
スウェーデンでは、法律で敷地境界である小川の縁から5m離す必要があるので、このようにスライドする形としたようです。
スライドする部分はリビング空間で、角は暖炉の煙突でした。
この状態だと、浴室部分も見通せます。
隙間には空気で膨らむチューブを設置して、断熱性能を犠牲にしていたいところも大きなポイントでしょう。
今回の 劇的!ビフォーアフター 特別編 世界のリフォーム匠視察団 は、自然を生かした住まいづくりが印象的でした。
ポルトガルでは巨石を室内まで生かした、自然に寄り添う住まいが特徴。
スウェーデンでは、最新技術を使って自然と一体化した暮らしが出来る住まいを作り出していました。
日本では躊躇してしまう程の個性的なデザインは、これからの新しく自然を生かすリフォームに何らかのアイデアを与えてくれそうな住まいだったといえそうです。