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物件261 階段が邪魔な家(後編)

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物件261 階段が邪魔な家(後編)  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

物件261 階段が邪魔な家(名古屋市瑞穂区 兼田家) で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件261 階段が邪魔な家 は、ご両親と長男3人家族の住まいのリフォームです。
リフォームの予算は1400万円と、同じ広さの新築に届くほど豊富。
広さ自体は2階で24坪?程あるので、細長い形状の不利はあるものの、3人家族の住宅として狭すぎて困るほどでもなさそうです。
そこでご両親の為のバリアフリーも含めて、使いやすい水廻りと構造補強、さらに1階と2階の使い分けなどがリフォームのポイントとなりそうです。

前回に続いて、リフォームが進みます。
新しく架け替えた階段は登り口が逆になっていて、階段下にハの字の空間を作りました。
ここで玄関近くにシステムキッチンを配置、玄関となりがダイニングキッチンとなりました。
玄関脇の2畳の部屋が明り取りとしても活用され、扉で仕切られる客間的な空間となったようです。
光が入らない中央の部屋は2階の床を1畳分撤去して、2階から明かりを取り入れています。
この中央のタタミの部屋は現在は居間兼客間、将来階段を登ることが困難になっても、ご両親の部屋として使えます。

その奥が水廻り、階段の奥がトイレで、この斜めの壁に勝手口。
独立した小さめの洗面脱衣室に、標準サイズのシステムバスが付くようです。
2つの階段を廊下で繋いで通したことには、2階の息子さんの部屋からトイレなど水廻りまでの動線を短くする目的や、1階の畳の部屋がご両親の部屋となったときにかわす動線とする目的があり、立体廊下でもあったのです。

ここでいろいろな形の木製パーツを持ち込み、シンクを取り付けています。
さらにテレビを取り付ける可動アームの金物も取り付けます。
そしてマッサージチェアーを持ち込み、2階の階段を上がってすぐの一角に、お父さんのリラックスコーナーとなりました。
マッサージに適した角度にテレビを調整、さらにシンクがついたことでちょっとした洗い物も出来て、飲み物の後片付けも簡単になります。
隣にはポットを置ける、カップホルダーが備わるスライドテーブル付きの収納棚があり、椅子に座ったままいろいろとくつろげます。
家の前に作られた坪庭には樹木を植えて、リフォームの完成です。


リフォームが完成して、家の前の使えない車庫スペースを板塀で囲み、坪庭としました。
アプローチ横の塀も板塀として、上部のベランダ腰壁も同じ杉板で仕上げました。
洗い出し床のアプローチには2段の階段を配し、玄関の上り框の高さを低めに抑えています。
玄関床も洗い出し仕上げ、玄関収納は天井までの高さを使って容量を確保しています。
分電盤は収納の中、上り框部分には手摺も付いて、玄関正面はそのままダイニングキッチンに繋がります。
仕切る扉は開きの障子、壁付きのキッチンは木質調仕上げで、隣の引き出し作業テーブル付作り付け収納と雰囲気をあわせています。
吊り戸棚は手動の昇降式、隣にエアコンスペースがあるので幅は小さめですが、使いやすさは高まります。

隣の家の壁が目前にあった窓はそのままに格子を追加、スライド式の調味料棚が目隠しになりつつ、通風を確保しています。
階段下は仏間やテレビ台、洗濯機置場や収納としてフル活用。
テレビ台は食器棚を兼ね、テレビを2階同様に可動式として、奥を収納として活用しています。
洗濯機や収納部分には扉が付き、閉めておけばスッキリします。

玄関脇の2畳間はタタミ敷きとして、坪庭の縁側に通じる快適スペースとなりました。
坪庭には井戸から引いた水栓が付き、ナンテンなどの樹木のお手入れをエコで簡単に行えます。
その坪庭は物干し場にもなり、近くの洗濯機から楽に物干しが出来ます。
2面を仕切る障子は、ダイニングキッチン側が雪見障子で閉じても坪庭を見ることが出来、扉の上部は空いていますが雪見障子を上げて視線を区切ることも可能です。

1階中央の和室は4畳半、2階から明かりが降ります。
押入とコンパクト床の間付きで娘さんの部屋としても使え、将来はご両親の部屋としても使えます。
階段前の廊下から入るトイレは引き戸、使わない斜め壁の勝手口前に収納棚を付けて使い勝手を高めています。
洗面所の扉は折り戸として開口幅を確保、洗面カウンターとその廻りは緑のモザイクタイルで仕上げています。
ジャロジ窓に鏡収納付き、ただ断熱性能を考えるとジャロジ窓は微妙です。
システムバスには手摺つき、窓も付くので明るい空間です。

玄関脇の階段を登ると、障子で仕切られるお父さんのマッサージコーナーに出ます。
その隣が3枚の戸襖で仕切られるご両親の寝室、窓には障子が付き、階段側にも地窓の障子が付きます。
板の間でベッドが二つ、ウッドデッキに変わったベランダは木板の腰壁に囲まれるナチュラルな空間。
扉の色はお母さんが好きな若草色、階段上まで収納に使って容量を増やしています。

マッサージコーナーの裏面に収納スペースを配置、床はアクリルパネルとして1階まで明かりを落としています。
2つの階段の突き当たり部分も収納で、2つの階段はそれぞれが専用として使われるのは以前と同様。
床の段差がなくなった収納スペースの奥が、息子さんの部屋となります。
高い屋根を活用して、高い窓から陽射しが降り注ぐ、梁を見せて天井が高い開放的な空間です。
屋根裏部屋は、天井を低くして合法的な広さまで縮小。
ハシゴで登る、収納兼漫画を読む部屋となりました。


今回の 物件261 階段が邪魔な家(名古屋市瑞穂区 兼田家) は、階段の向きを変えて部屋の配置を見直すことで、画期的に使いやすくなった点が印象的でした。
一見不要とも思える2つの階段は向きを変えて活用、将来を見据えた多様な動線をうみだしていました。
明り取りには光が入る窓と2階の明るさを上手く活用することで、1階でも十分な広さを確保。
タタミの間を上手く配することで、客間や将来の寝室、コミュニケーションの小空間など将来にも対応できる作りと豊かな雰囲気を盛り込んでいました。
マッサージルームの作りも秀逸、小さくてもここまで出来るというアイデアがたくさん盛り込まれた、参考に出来る内容豊富なリフォームだったといえそうです。

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