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物件271 薪で支える家(後編)

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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床下から潜望鏡が覗く家(後編)


薪で支える家(後編)


薪で支える家(前編)


 

住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
必要なコスト、快適さの追加や
エコロジーや節約ポイントを紹介。

計画や工事のチェックポイントや
リフォームが必要な時期など、
住まいのリフォーム・リノベーション情報が満載です。

 

物件271 薪で支える家(後編)  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件271 薪で支える家(高知県梼原町 中越家) で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

前回に続いて、リフォームが進みます。
さらに依頼主の弟さんも工事に参加、林業に携わっているので、匠は山の木を切ってもらって活用することにしたようです。
弟さんの長男と弟子も参加して、手際よく今回使う木を切っていきます。
依頼主の差し入れも入って、久しぶりの再会を喜びつつ、次の段階に進みます。
ふもとの広い場所に丸太を移し、きれいに皮を剥ぎました。
皮を剥いだ丸太は製材所にもっていき、必要なサイズに製材・乾燥してもらいます。

ここでようやく大工さんが登場、必要最小限の日数で専門工事を行うようです。
作業所に残っていた廃材を持ってきてもらって、今回の工事に役立てるようです。
畳と床の下地は、助っ人の協力で事前に撤去済み。
大部分の床の下地は大丈夫ですが、縁側のサッシ周りは土台が腐っています。
そこで傷んだ部分を撤去して、先日製材した材料を持ち込んで工事を進めます。
縁側の土台は太い材料に変更して補強、柱も少しずらして追加して、4枚引きサッシの中心を既存の柱に合わせました。

擁壁工事を担当した現場監督が加わって、土間の三和土を作るために山の土を掘ります。
引っ越しも手伝ったお孫さんがここで工事に参加、バスケット仲間も一緒に加わります。
土から石や木の根などを取り除いて、土間前に搬送。
石灰をしっかり混ぜて、ニガリを溶いた水を振りかけて、座敷を囲むように配置した土間部分にまきます。
その上からタコで押し固めながら、綺麗に均した後にシートの上からしっかりたたいて完成です。

ここで匠は廃校になって壊す予定の小学校に出かけ、使えそうな扉や調理実習台や洗面器や照明機器などを選んで競売で安く入手。
それを以前パリのリフォームにも登場した家具職人さんの工場に持ち込んで、加工しています。
調理実習台は黒い扉のシステムキッチン風に一新、建具はサイズを調整して再利用。
タンスなどもしっかり修理して、さらに新しく作った家具もあるようです。
家の前に適切な木を移植して、リフォームの完成です。


リフォームが完成して、橋や崖は安全に整備され、広くなった家の前には竹のテラスが備わりました。
裏の外壁には製材した丸太の残り部分を並べて貼って、丸太小屋のように見せています。
通路橋正面になる東側の壁は、剥いだ杉の皮を再利用、竹で押さえてしっかり固定しています。
ここに新しい玄関引き戸、古い物置の扉を再利用して使っています。
玄関入って正面の壁は、土壁の下地である竹木舞をそのまま見せたアクセントデザインを採用です。

視界が良いテラス側の壁には杉の皮を使用、既存の窓や出入り口に加えて、競売で入手したサッシも加えて窓面積や換気部分を広げています。
縁側の土台の下は石積で支えて隙間を塞ぎ、床下の寒さを防ぎます。
玄関だったサッシ部分から入ると、丸太の椅子や囲炉裏を組み込んだテーブルが置かれた三和土空間。
奥の板の間部分にアイランド型として家具で作り直したキッチンを配置して、中古のガスコンロとトタンのレンジフードを追加しています。
水道は前回紹介のポンプに接続、キッチンには持ち上がるテーブルも組み込まれていて、一人の食事も手軽に可能です。

台所だった空間は、水廻りに大変身。
フローリングの床にトイレと洗面気が付き、洗濯機置き場も備わります。
そして木の板を組んでFRP防水で仕上げた、ハーフユニットをそのまま床置きしたような浴室スペースも追加されました。
防水カーテン付で、シャワーも使えます。

畳の間は畳の周囲に木板を貼って、競売で入手した畳のサイズをそのまま生かしているようです。
床下には手作りの竹炭を敷き詰めて調湿性能を確保、床下には断熱材も入れて、快適さも高めています。
押入部分には競売で入手した収納棚を組み込み、仏壇廻りも低くして使いやすさを向上。
竹木舞の前には、修理したタンスが置かれています。
修理した土壁部分は、竹木舞を新しくして古い畳をほぐして土に混ぜた土を塗ったのがWエンジンのえとうさん、素晴らしい活躍でした。
土壁がでこぼこしているのはご愛嬌でしょう。
竹木舞の壁部分は、蚊帳をかけて風を通したり、シートでふさいで区切ったりできます。
工事費は146万円とかなりオーバーしましたが、出来を考えると納得でしょう。


今回の 劇的!ビフォーアフター 物件268 夢が打ち砕かれた庭(東京都武蔵野市 谷口家) は、手作りリフォームのアイデアの豊富さが印象的でした。
親類や助っ人の協力を最大限に活用、そこに廃小学校の建材入手というタイミングの良さもあり、150万円とは思えないリフォーム内容となりました。
大工工事や左官工事でえとうさんが大活躍、そこに匠の豊富なアイデアやデザインが加わっていました。
手作業が多く一般に行うのは大変そうですが、日曜大工でも可能なリフォーム内容が豊富な、印象に残る手作りローコストリフォームだったといえそうです。<

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