物件245 歩くのが怖い家(前編) 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 物件245 歩くのが怖い家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件245 歩くのが怖い家 は、両親と長男一家の2世帯5人家族の住まいのリフォームです。
築49年の木造2階建ての住宅は、焼き杉の外壁が懐かしさを感じさせてくれます。
主に家事を行うお祖母さんは脊椎の病気で、段差が多い室内や屋外車庫の上にある物干し場など、転びそうで危険な場所がたくさんあるのです。
母屋と離れをつないだ部分には段差があり、収納が高く使いにくいキッチンや浴室入口の段差など、古さや無理につないだ点が弱点となっています。
さらに陽射しが入りにくく、カビが生えている部分も少なくありません。
予算は2000万円とそこそこ豊富なのですが、今回の住宅はかなり広いので、無駄を省いてメリハリをつけた工事内容が必要でしょう。
そこで段差を解消しつつ、通風や採光を確保することが基本となりそうです。
またバリアフリーの工夫によって、どの程度使いやすくなるのかという点にも注目のリフォームとなりそうです。
引越し中にもカビが発生している場所を発見しつつ、たくさんの物があって大変な引越しが済んで、いよいよ解体工事が始まります。
母屋と増築部分の基礎の高さが違ったり、2階を増築した部分の梁にもかなり無理した工事が発見され、強い地震のゆれなどを受けたら危険な状態です。
またカビだらけの離れは、床下の地面にもカビが固まって落ちているような状態です。
床下の湿気が溜まって、あらゆるところにカビが発生、基礎もブロック基礎で、さらにひび割れも見つかる様な状態です。
そこで車庫と接する部屋を解体して減築、車庫の外階段も外して、住宅と車庫の間に屋外空間を生み出しました。
離れ部分は地面のカビを取り去り、既存の基礎の内側に新しく鉄筋コンクリートで作り、ブロック基礎とアンカーでつないで一体化します。
床下には防湿シートを敷き、防湿コンクリートを打設して基礎廻りの湿気を防ぎました。
定番ともいえる補強や防湿方法なので、安心感があります。
1階の床は新しい基礎で直接支え、ブロック基礎への負担を減らしています。
そして大引きの間に断熱材を入れ、その上に根太を置くことで通気層を確保しました。
母屋の部分も床下に砂利を敷いて湿気を溜まりにくくした上で、増築した2階廻りの梁をしっかりした材料に交換していきます。
母屋の屋根はそのまま、離れの屋根は片流れとして全て作り直しました。
高い壁の部分で、採光や収納スペースを確保したようです。
ここで息子さんが工事に参加、配線工事を手伝っています。
工場などの電気設備のメンテナンスが仕事とあって、かなり手際よく作業を進めています。
マイ工具も持ち出して、木工事のお手伝いも手馴れたものです。
新しくなった床は一面フローリングで、フラットな床のバリアフリー空間に生まれ変わりました。
離れの新しい基礎が低めだったのは、母屋の床と高さをあわせる為でもありました。
離れ部分は光が入らない東側の窓を無くして、一面を収納としています。
さらに高くなった北面の上部にジャロジー窓が付き、南側の窓からの風が抜ける気持ちの良いつくりとなりました。
母屋の古い焼き杉の外壁も新しい焼きすぎに交換、外観のイメージを変えずに新しくしています。
中庭に面したコーナー部分には、コーナーサッシを設置して開放感を演出です。
キッチンは対面式のシステムキッチンとなり、広く開放的なリビングダイニングキッチンに生まれ変わりました。
コーナーサッシには腰掛けも付き、庭にいる孫の様子が座って見れます。
ここで匠は姫路城を見学、保存修理中で修復している様子を近くで見ることが出来ます。
今回の 劇的!ビフォーアフター 物件245 歩くのが怖い家 は、ここで終了。
採石場の発破シーンや外壁に丸く穴を開けるシーン、大きな紙の筒を運び込むシーンを見せながら、次回に続きます。