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物件278 やかましい家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
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住まいのリフォーム・リノベーション情報が満載です。

 

物件278 やかましい家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件278 やかましい家(大阪府豊中市 稲田家) で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件278 やかましい家 は、自宅近くでカラオケラウンジを営むご夫婦の住まいのリフォームとなります。
築48年建坪64坪のアパートの2階にある住まいは、他はすべて空き家で、お隣さんの玄関前に洗濯物を干しています。
老朽化が激しく、鉄骨が腐食して危険な外廊下となっています。
伊丹空港に近く、家の真上を飛行機が通過するときの騒音もひどい状態。
飛行機が通ると、騒音以外何も聞こえません。
1階に駐車場があるかなり大きなアパートは、28年前に2部屋分を住居として改修したため広さは十分です。

リフォームの予算は2500万円、普通であれば十分なのですが、延べ130坪という建物の大きさと騒音対策を考えると微妙。
そこでリフォーム部分と減築部分(可能なら)の見極めと、構造補強に加えて防音断熱対策のアイデアに注目となりそうです。

隣の空き部屋を物置として使っていて大量の物があった引っ越しが済んで、いよいよ解体を開始。
古い土葺き瓦を下して、駐車場の上の床に穴を空けて順調に解体が進みます。
解体するとやはり相当な広さで、2階は木造の古い作りです。
その2階の骨組みもすべて解体、平屋部分が残りました。
さらに通りに面した駐車場部分も解体、もちろん外廊下も解体です。

残った部分は1階アパート3室分、構造的に不安上がる2階や外廊下や駐車場部分は全て壊しました。
平屋にしても空き地が広がり、採光や通風は十分に確保できます。
発生した鉄くずを運ぶトラックに匠が乗り込み、30万円近い鉄の買い取り金を受け取り、リフォームに活用です。(普通は解体費用が下がるはずですが、今回は番組な ので特別なのでしょう)

ご夫婦が溜め込んでいた不要な沢山の服は、カラオケラウンジを利用して無償配布。
鉄くずで受け取ったお金は、淡路瓦代となるようです。
残った平屋部分には屋根の下地をかけて、構造用合板の上に隙間なく遮音シートを貼り込みます。
さらに外壁にも構造用合板の上に遮音シートを貼り、その上に外断熱のグラスウールを貼り込みました。
断熱性能が上がる以上に吸音材として、遮音性能を高めるために採用です。
さらに外側に構造用合板を貼って、複層にすることで遮音性能を高めます。

小屋裏にも分厚い構造用合板を貼ってさらに遮音シート敷き、その上にロックウールを敷き詰めて上から入る騒音をさらに減らすこだわりよう。
ただこのロックウールは、小屋裏空間の途中に布を浮かせるように配したほうが吸音効果は高まったはずです。
内壁も防音仕様、外の柱からは浮かせて内壁下地を作り、隙間にはセルロースファイバーを吹き込んで遮音性能を高めます。
飛行機の騒音には、これくらいの本格的な対策が必要でしょう。

LDKの南側に大窓を配置、飛行機が通る東側は壁として騒音を入りにくくしています。
北側のプライベート空間の寝室には収納を取り囲むように設けて、たくさんの衣類の収納量を確保しつつ防音性能を高めています。
寝室上にはロフト付で収納量をさらに確保、ただ遮音性能を考えるとちょっと微妙です。
屋根材には淡路瓦を採用、遮音性能と周囲との調和を高めています。

ここで前面の庭に穴を掘り、90㎝角の木箱を3つ埋め込みました。
機材も運び込みマイクを箱に配置して配線、木板・モルタル・サイディングの3種類で仕上げた板で蓋をしました。
遮音性能を実測して、遮音性能の高い外壁材を決めるようです。
一般的には遮音性能が高いのは重いモルタルと予想されますが、柔らかさが効いたのかサイディングが紙一重で一番の性能を示しました。
今度はコロニアルと淡路瓦とガルバリウム鋼板の3種、こちらは予想通りに瓦が一番でした。
そこで外壁には焼き板風のサイディングを採用、匠が使いたかった本物の焼き板は今回あきらめたようです。


リフォームが完成して、砂利敷きの3台分の駐車場を確保。
その脇がアプローチ、古い瓦を床に使って滑り止めとしています。
庭は横格子の板塀で囲い、奥の玄関まで古い土壁を再利用した三和土風のスロープが続きます。
玄関ドアを入った正面の壁は、古い丸太材を再利用した市松模様の板壁。
玄関床も三和土風で、たっぷりの玄関収納を確保しています。

玄関右手がLDK、リビングのソファー隣の壁は解体した柱角材をでこぼこに張り付けています。
背割りの切れ込みがアクセントにもなっています。
リビング隣に6畳の和室、2枚の引き込み障子で繋がる、床の間と押入れ付きの客間にもなる空間です。
床の間は、黒っぽいワラ入り塗り壁に丸太梁の落とし掛け付きのモダンデザイン。
窓は地窓で最小限、障子風の内窓で2重サッシとしています。
リビングの大窓も2重サッシ、ただ内窓はどちらも後付けタイプのようで、屋根や壁と比べると遮音性能は若干不足しそうです。
大窓の先にはウッドデッキ付の庭、庇付きで、本格的なガスコンロ付バーベキュースペースも備わります。

隣のキッチンはL字型、作業カウンターを追加して使いやすさを高めています。
ワークトップは黒い人造大理石、扉はダークブラウン仕上げの落ち着いた雰囲気です。
バーベキュースペース前に窓があり、食材の出し入れも容易です。
リビングから見えない袖壁付きの食品庫に冷蔵庫も配置。
玄関にも直結する扉付きで、使いやすい動線です。

ベンチ付の玄関の左側が水廻り前の広めの廊下、突き当りに寝室があります。
コの字型に囲むウォークスルー収納への出入り口が2か所あり、大量の服が収まります。
掃き出し窓は2重窓で、ロフトも付きます。

トイレは寝室の隣、手洗いカウンター付きで、将来バリアフリーにも対応できる広さを確保しています。
洗面所は、床が籐で編んだようなタイルカーペット敷き。
洗濯機置き場と勝手口付きで、椅子付の洗面カウンターなど余裕があります。
浴室はハーフユニットに檜の壁。
坪庭に面する小窓付きで、その坪庭は木塀で囲まれた本格的な物。
洗面所の勝手口は、寝室前の物干し場に通じていて、物干し場から最短距離でクローゼットに通じます。


今回の 劇的!ビフォーアフター 物件278 やかましい家(大阪府豊中市 稲田家) は、3分の2を減築する大胆さが印象的でした。
屋根や外壁の防音も徹底、窓廻りは若干弱点となりそうでしたが、かなりのレベルの遮音性能を発揮しそうで、断熱面でも有利なはずです。
再利用した素材や寝室を囲む収納や洗濯とのつながりなど、よく考えられたアイデアや動線も印象的。
アパートを個人で大胆なリフォームという特殊な例でしたが、防音や使いやすい動線など参考にできる実用アイデア豊富なリフォーム内容だったといえそうです。

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