物件184 バケツのお風呂に入る家Part3 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 物件184 バケツのお風呂に入る家Part3 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件184 バケツのお風呂に入る家Part3 は、お笑いのWエンジンの実家 えとう家の住まいの、3度目のリフォームとなります。
浴室・台所ときて、今回は外回りの雨漏れ対策の為に、再々リフォームとなりました。
外観を見ると屋根は傷み、外壁は海に面するトタンの錆が相当目立ってボロボロの状態です。
雨が漏れると、せっかく新しくした内装が、台無しになってしまいます。
そこで今回はこの家の大家さんが予算を出しての改修となるようで、やっとまともな貸家状態にする為の工事とも言えそうです。
予算は80万円、Wエンジン達による手作業の多さは予想できますが、限られた予算をどのようにリフォームで活用するのか、楽しみです。
今回も前回と同じ匠が登場、センスの良さが伺える匠の自宅を紹介していますね。
外回りを整理して、まずは工事を安全に行う為の足場を設置です。
この足場からWエンジンと友人の協力が入り、庇など邪魔な部分を撤去しながら、足場の設置が進みます。
屋根のセメント瓦は傷みが激しいので撤去、これもWエンジン達が作業に加わります。
しかしこれだけ簡単に瓦がはがせると、強い台風の際には簡単に飛ばされそうです。
屋根の野地板も傷みがひどく、補強を行ったうえで防水シートを敷きこみます。
そして屋根の材料には、工場の建物などに採用される、コストが安価な折版を採用です。
軽く丈夫なので、地震に対して強くなるという効果も期待できます。
屋根材自体が高い防水性能を持つので、防水シートと2重の防水ともなります。
屋根裏の温まった空気も逃げやすいので、雨音が大きいという欠点以外は、優れた屋根なのです。
材質はガルバリウム鋼板、金属板としてはコストの割りに耐久性が高いので、最近良く使われる材料です。
折版屋根は施工も簡単で、軒樋を屋根に直接取り付けられるところも特徴です。
ボルトの防水処理も行って、屋根の工事が完成しました。
外壁の傷んだ海に面するトタンは雨戸の戸袋部分は取り外し、他の部分は下地の木材を取り付け、ガルバリウム鋼板の波板や木板を上から貼り付けて仕上げました。
そして玄関扉を取り外し、玄関の土間を解体しています。
さらに上部の壁も壊して、玄関ドアを15cmほど上に取り付けました。
玄関の床を高くするようです。
一部の瓦を半分に切り、さらに残りの瓦は細かく砕いて、玄関に敷き詰めました。
玄関の床を上げる為に砕いた瓦を活用、さらに切った瓦を縦に並べてモルタルでならし、玄関とポーチの化粧として活用です。
玄関やポーチの床の高さを上げることで、玄関の段差を減らし、坂のある道路から水が流れ込むことを防ぐ目的も達成しています。
ここで足場を解体、今度は錆が残っている海に面しない外壁のトタンの錆をヤスリで落とします。
Wエンジンと友人の協力で、広い面の錆が取り除かれました。
そして防錆塗装と仕上げの塗装を行い、白い壁面に生まれ変わりました。
錆を落とすことでトタンが薄くなり、耐久性などの点では弱くなりますが、予算を抑えつつ自分で補修出来る点で効果的です。
5年毎の塗り替えが必要となりますが、今回の住まいでは納得できる改修方法といえるでしょう。
残材の厚いアクリル板を加工して、照明兼表札を作成しています。
玄関脇に設置して、裏には錆びたトタンも見える、家の歴史を感じさせる表札が完成しました。
リフォームが完成して、玄関のアプローチには庇の樋から鎖を伝って水がたまる、大きな鉢を設置。
廻りの植木鉢に水をやれる、ナイスアイデアです。
その脇には得意?のタイルをあしらったベンチを設置、植木鉢の手入れ途中の休憩や近所の人との語らいなどに活用できます。
庇の廃材をしっかり活用した、Wエンジンによる製作です。
玄関袖の風除け壁にはガラスブロックを設置、プランターも併設して、玄関周りに明るさを加えました。
光が当たる壁には棚をつけ、プランターを並べて家庭菜園として活用できます。
さらに南側には、物干しが出来るウッドデッキも設置されました。
足場用のパイプや足場板を、手摺兼物干し竿と床デッキに活用した、安価ながら丈夫なウッドデッキです。
劇的!ビフォーアフター 物件184 バケツのお風呂に入る家Part3 は、安価に外回りを改修する見本のようなリフォームとなりました。
人の力がたくさん必要な点は気になりますが、屋根や庇などを除けば、時間をかけて家族だけの日曜大工でも可能な方法でもあります。
今回も予算は限られているものの、新しい機能も追加され、手頃なアイデアもたくさん詰め込まれたしっかりしたリフォームとなりました。
若干気になる耐久性の面でも、この住宅の作りを考えるとバランスの取れたものにまとまっていました。
予算の割り振りが見事な手作りリフォームの手本として、コストの抑え方の参考にもなるリフォームだったといえるでしょう。