物件２１３ 冷蔵庫の扉を閉めて入る家 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的！ビフォーアフター 物件２１３ 冷蔵庫の扉を閉めて入る家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的！ビフォーアフター 物件２１３ 冷蔵庫の扉を閉めて入る家 は、母と娘の２人が住む狭小住宅のリフォームです。
玄関横に台所があるので、冷蔵庫や吊り戸棚などが邪魔になり、水廻りも狭く使いにくい状態です。
古い狭小住宅の典型ともいえる状態ですが、二人の住まいが基本なので広さの点では問題なさそうです。
水廻りや急で危険な階段の改善と、動線の整理がリフォームの基本となりそうです。
その上でどんなアイデアが上乗せされるか、興味深いところです。
解体が進むと、筋かいの細さが気になります。
引っ張り筋かいなので外側に釘で打ち付ける付けるのは正解ですが、全体的に筋かいの量が不足しています。
柱の基礎がずれていたりと手抜き工事も見られ、後で増築したようで基礎がブロックの部分も見られます。
そこでブロック基礎の一部を壊し、内側に鉄筋コンクリートで強固な基礎を造ります。
危険な柱や梁を交換、しっかり床を支えられる強い構造にしていきます。
筋かいをしっかり入れた上で、制震ダンパーを追加。
筋かい部分に入れられる形状なので、設置スペースもコンパクトです。
１階はリビングダイニングキッチンのワンルームとしました。
玄関の近くには水廻りと階段を集中、リビングを介してキッチンに到る動線となりました。
キッチンは匠のオリジナルで、ＩＨヒーターを一段下がりにして、調理しやすさを高めています。
そのＩＨヒーターの脇にキャスター付きの可動板を設置。
さらに板を組み合わせて、ダイニングテーブルとなりました。
リビングにはベンチタイプの木製ソファー？を設置、横になってテレビを見れるスペースとなります。
ダイニングテーブルを柱の周りで回転移動させて、さらにテーブル面も持ち上げて広くなります。
大人数で食事も取れる、アイデアテーブルとなりました。
ベンチの一部を引き出すことで、テーブルの短手部分も活用できます。
玄関ポーチは２段分の階段で上り、玄関内部での段差を減らしました。
正面の出窓を無くすことで、玄関ポーチにも余裕が出来ます。
さらに竹格子の目隠しともみじの植栽で、玄関廻りの雰囲気も和風に仕上げられました。
玄関引き戸の引き手も竹です。
リフォームが完成して、外観の正面は黒を基調にした金属板で仕上げられました。
２階のテラスも、竹の格子で目隠ししています。
玄関脇の坪庭には、雨樋の水と水道からの水を流せ、水やりが楽になる仕掛け付です。
玄関内部の段差はなくなり、大きめの下足入れと腰掛が備わります。
玄関脇の階段部分の壁にも収納が付き、玄関廻りの収納をたっぷり確保しています。
リビングには階段下を利用した、収納とテレビ台が備わります。
階段部分を開放的に作ることで、明るさや開放感も確保しています。
リビングの木製ソファーの奥にも収納と仏壇置き場が備わります。
仏壇を背中にするのはちょっと気になりますが、スペースの活用としては上手い方法です。
ソファーは引き出せば簡易ベッドにもなるサイズで、奥の壁には丸い通風孔も備わります。
キッチン脇には作業テーブルが備わり、電子レンジが置いてある食器棚の扉を開けると作業テーブルが隠れる形です。
使いやすい引き戸の引き残し部分を、上手く処理しています。
リビングの開口を縦横に広げて明るさや通風を確保。
濡れ縁と竹の格子で化粧して、隣地との境の狭い空間ながら屋外から光を取り入れています。
玄関脇には洗濯機置き場付きの洗面脱衣所とトイレがまとまり、お風呂からは庭の緑が見えます。
コンパクトながら庭を作って目隠しすることで、プライバシーと気持ちよさを両立しました。
ゆっくりになった階段で上がった２階には、クローゼット付きのお母さんの部屋があります。
洋間ですが、クローゼット下をオープンとすることで、もうひとつ布団が敷けるスペースを確保しています。
思い出の鏡台も鏡と収納部分を分けることで再利用、より使いやすい形で甦りました。
段差がある物干し場には階段が付き、高い竹の格子でプライバシーと通風や明るさを確保しています。
娘さんの寝室は、ウォークインクローゼット付きです。
ブラインドカーテンで仕切ることで、壁の厚みの無駄を省いています。
今回の 劇的！ビフォーアフター 物件２１３ 冷蔵庫の扉を閉めて入る家 は、コンパクトな中に多機能を詰め込んだアイデア家具が印象的でした。
また小さいながら庭を３つ作ることで、緑を楽しむ余裕も加えているのです。
狭い住宅でも、お客さんがたくさん来ることにもしっかり対応できるのだということを教えてくれるような、アイデアがたくさん見られました。
細かい部分までしっかり考えて作ることの大切さが分かるリフォームだったといえそうです。
