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物件252 外出すると寝込む家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


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住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
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計画や工事のチェックポイントや
リフォームが必要な時期など、
住まいのリフォーム・リノベーション情報が満載です。

 

物件252 外出すると寝込む家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件252 外出すると寝込む家 で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件252 外出すると寝込む家 は、病気の後遺症で車椅子生活になって18年の奥さんをご主人が世話する夫婦と娘さん3人家族の住まいのリフォームです。
築38年の軽量鉄骨造2階建ての住まいは、部屋が細かく分かれた古い作りで玄関や廊下も狭く、さらに玄関と道路の高低差が1m程もあるので外出することが一苦労となっています。
これまでは何とか生活してこれたのですが、年齢も考える体力的にもきつく、車椅子で使いやすい住まいへのリフォームを決心されたようです。

断熱が悪く隙間が多い作りが目立ち、手摺はたくさんつけてあるのですが、その為に狭さが強調されてしまいます。
室内のちょっとした段差も多く、一般的な水廻りの広さでも、車椅子では使いにくくなります。

リフォーム予算は1800万円と、少し狭めの住宅に対してはかなり豊富です。
軽量鉄骨の腐食や作り方も気になりますし、外回りにも大掛かりなバリアフリーリフォームが予想されます。
そこで多めの予算を生かして、どこまで使いやすさを高めるアイデアが盛り込まれるのか、興味深いところでしょう。

引越し途中に手摺を外して、仮の住まいとなるおばあちゃんの家に取り付けます。
引越しが済んで解体してみると、軽量鉄骨の作りの為に階段を移動できないことが判明。
さらに開口を開けられない外壁も多く見つかり、間取りの変更にはかなりの制限がかかりそうです。
ただ構造部分は基礎を含めてしっかりしており、さすがはハウスメーカーの規格住宅といったところでしょう。

ここで家族そろって、車椅子でも運転できるクルマを見に行っています。
最近は便利な機能が付いたクルマがいろいろあり、助手席に座りやすく、電動式の車椅子もクレーン付きのクルマに決めたようです。
同行した匠は、車庫に必要な寸法を確認しています。

たくさんの植木がある庭を整理、さらにアプローチの長い階段も撤去して、庭のほとんどを更地にしました。
実際に建物を揺らす耐震診断を行い、外壁の外に鉄板を筋かいのように入れて、不足していた強さの分を補強しています。
法律が新耐震と呼ばれるものに変わる直前の建物だったので、地震に対する強度が若干不足していたようです。

ここで匠は家族を連れて、バリアフリーを検証・体験できるショールームに出かけました。
奥さんの使いやすい水廻りとする為に、実際に使いながら使いやすい形を探します。
右回りで動けるようにトイレの配置や寸法などを確認、介護仕様のユニットバスも介護リフトやベンチなどの使い勝手をチェックしています。
実際の使いやすさを確認することは、これからの本格的なバリアフリーの住まいづくりには欠かせないものといえるでしょう。

しっかり確認した介護仕様のユニットバスを設置、サイズ的にぴったりだった階段下を奥さん用のトイレとして活用します。
キッチン部分の床は1段下がり、対面式のキッチンの高さを食卓の高さに合わせて、使いやすさとコミュニケーションしやすさを考慮しています。

庭の奥にアルミの柱を立てて、屋根が高めのカーポートを作ります。
さらに道路からカーポートまでを、幅広いコンクリートのスロープとしています。
白いラインを引いて車路を強調、バックでも安心してクルマを入れやすくする工夫を盛り込みました。
カーポートの前は床の高さのウッドデッキ、さらに奥は奥さんの寝室で、寝室からほとんど段差無く雨に濡れずにクルマにアプローチできます。

奥さん専用トイレには、ショールームで確認した位置に手摺や機器を配置。
さらに手洗い部分をへこませて手摺と手洗いが緩衝しない工夫や、壁におでこを付けて安定させるところにクッションを取り付けて、快適に使いやすいトイレとなりました。


リフォームが完成して、階段のアプローチはコンパクトになり手摺も設置されました。
その階段とスロープ車路の間が植栽スペースとなり、車庫部分も化粧直しされています。

住まいの外壁は、断熱性能を備えたブラック系のガルバリウム鋼板でモダンデザインに一新。
玄関ドアは木質調で、窓は枠のシルバーが強調された、ちょっと変わった外観デザインとも言えそうです。
玄関スペースはコンパクトながら大きめの収納が備わり、一般的なサイズなので問題ありません。

窓はペアガラスに変更、玄関脇の部屋がダイニングキッチンスペースです。
食卓はキャスター付きの折りたたみ?タイプで、開いてキッチン前にカウンター的に配置したり、閉じて普通の食卓のように使ったり出来るアイデアテーブルです。
いつも食卓のように使うと車椅子で動きにくくなりそうな広さなので、効果的でしょう。
ダイニングスペースの上部は吹き抜け、2階にいるご主人と1階にいる奥さんのコミュニケーションが図れると共に、明るさや開放感も感じられます。

お母さんの寝室はベッド廻りの空間が広く、クローゼットやテレビなども備わります。
さらに室内に続く専用トイレや、隣の洗面所など水廻りも寝室周りに集中させています。
車椅子でも使いやすい足元がオープンな洗面台や奥行きが浅めの収納が備わる洗面所は広めで、車椅子でも動きやすいサイズを確保しています。

バリアフリーの浴室は、3枚扉で段差無くつながります。
浴槽脇に介助スペース付きながら、一般的なタイプに近いので、他の家族も使いやすそうです。
長湯しても安心なコールボタンや浴室暖房乾燥も備わり、部屋干しスペースにもなります。
トイレの横の階段下は収納スペース、ベンチにもなる引出し付きで、寝室でも家族と一緒にくつろげます。

寝室の床は以前の床暖房を再利用、段差無く続くウッドテラスの先は木板の目隠しがあり、ウッドデッキでくつろぐことも出来ます。
カーポートの高い屋根は、緊急車両もはいることができる高さを確保、風通しも良く物干し場にもなります。
窓の雨戸はシャッタータイプに変更、手軽に開け閉めできます。

階段はそのままで出っ張り部分を解消、壁なども化粧を直してイメージが一新しました。
2階には階段の突き当たりに家族用のトイレを確保、ご主人の部屋は基本的にそのまま、化粧を直してリフレッシュです。
ホールの横が吹きぬけ、木の格子の通路から窓の開け閉めが出来ます。

娘さんの部屋も、畳の表替えと壁の化粧直しでリフレッシュ。
無駄なコストを抑えつつ、イメージを新しくしました。


今回の 劇的!ビフォーアフター 物件252 外出すると寝込む家 は、障害の残る奥さんにぴったりのバリアフリーとしたところがポイント。
体の状態をしっかり把握して、最適な水廻りを作り出していました。
階段を動かせない制約の中でも、庭のスロープも含めて、車椅子で使いやすい住まいとしてまとめていたのです。

バリアフリーの水廻りに加えて、耐震診断やスロープなどでコストがかかってしまったようです。
その分2階のリフォームは最小限に抑えて、トータルコストを抑えていました。
ハウスメーカーの規格住宅は状態が良い半面、リフォームする際の制約が目立ちました。
それを上手く解消したバリアフリーリフォームのアイデアは、非常に参考に出来るものだったといえそうです。

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