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物件273 電車サイズの家

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック    住まいのリフォーム・リノベーション

 


劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック



上がったり下りたりの家


電車サイズの家


屋根から父親が落ちそうな家


 

住まいのリフォーム・リノベーション
では、
住まいのいろいろな改修方法や
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物件273 電車サイズの家  劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック

劇的!ビフォーアフター 物件273 電車サイズの家(大阪市旭区 里井家) で紹介されている、リフォームの役に立つアイデアをチェックしましょう。

今回の劇的!ビフォーアフター 物件273 電車サイズの家 は、お婆ちゃんと同居することに決めた妹さん家族によるリフォームとなります。
お婆ちゃんとその妹さん、妹の娘さんに孫娘さんと、3世代の女性4人というかなり特殊な家族の住まいは、築63年、建坪11坪で長屋の一つ。
間口が1間半と狭く、1階にはカーテンの縫製を行っていた作業場が残っています。
その土間の作業場に無理やり作られた台所や洗濯機置き場があり、物干し場は2階の腰高窓の先の広いバルコニー。
段差も多く途中にある階段は急で、高齢のお母さんにとってかなり大変な作業となっています。
間口が狭い長屋なので構造面にも不安があり、もともと4軒長屋であった建物が現在は2軒残った状態なのでより不安が増します。
換気扇が遠いコンロ周りは、油汚れがたくさんこびりついて危険な状態。
食事をとるのは土間との高い段差がある奥の部屋、その奥には増築した物置部屋があり、そこにアコーディオンドアのトイレ。
またお風呂はなく、近所の銭湯を利用している状態です。

リフォームの予算は1600万円、 広さ(狭さ)からすればそこそこ豊富なのですが、長屋や狭い間口の不利を考えると微妙なところ。
補強と水廻りとバリアフリー生活空間を狭さの中でいかに解決できるか、匠の手腕に期待しましょう。

引っ越しが済んで、解体が始まります。
解体してみると、長屋側の2階の壁が1階壁の内側に来ていて、2階を増築していたことが分かりました。
柱で支えてはいるもののバランスが悪く、基礎のコンクリートも脆くなっています。
そこで基礎も解体、床下も含めて丈夫な鉄筋コンクリートの基礎を作ります。
さらに内側にも基礎を作り、内側に土台や柱梁を追加して1階部分をしっかり支えます。
少し間口が狭くなるものの、内側に丈夫なフレームを作ることで、将来的にも安心できる強度を確保したようです。

ここで匠は電車の車両基地を視察、間口や奥行きが同じくらいの寝台列車が狭い空間を活用するアイデアを確認しています。
そこには収納式の家具や可動間仕切りやコンパクトな水廻りなど、たくさんの工夫が盛り込まれているようです。
工事現場では道路側の2階の床を低い位置にして、道路側2階に大きなガラス窓が取り付けられています。
大きな鏡を1階の天井いっぱいの位置に貼って、2階の低い床部分の窓から入る光を1階に反射させました。
明るさを1階に取り入れるとともに、映り込みで広さも感じられる空間となります。
その低い床の2階部分は本来の床高さが机の高さになる、明るく景色がいいサロン風勉強スペース。
ただ昼間勉強やパソコン読書をするには、明るすぎるかもしれません。

ここで匠は家具工場に出かけて、角の欠けた箱を2つ作っています。
たくさんの造り付けの家具は2階に運び込まれ、壁に固定していきます。
ここで角の欠けた箱が登場、柱に沿わせて衝立のように設置。
その間にベンチ収納を入れて、電車風の3人分のベッドが完成です。
欠けた角は危険防止、衝立がアームレストやフットライトを兼ねています。
ベッドの上部は扉付き昇降ハンガーパイプ付きの収納、対面壁に棚板のみの収納が3人分別々に備わります。
移動式のサイドテーブルも備わり、ベッド廻りの生活空間が充実しています。


リフォームが完成して、外観が黒い箱に一新。
屋根も流れに手を加えて、ハイサイドライトを取り入れたようです。
2階の大きな窓が印象的で、玄関戸は木格子入りの2枚引き戸で有効幅を確保。
右側にはMBでしょうか、木板仕上げの出っ張りがあります。
玄関土間は自転車2台が入る広さを確保、大きな収納や柱間を生かした手摺が備わります。
仕切り戸はガラスとして明るさを確保、式台で道路に近い土間の低さを解消しています。
その仕切り戸の位置は奥までまっすぐ連続していて、風の通りも確保しているようです。

ダイニングキッチンは、対面式キッチンに高めの目隠しカウンター付き。
シンク上に吊戸棚が無いことで、空間の広がりを確保しています。
両側の壁には、柱間を利用した収納棚や手摺や壁掛けテレビスペースやミラー鏡が備わります。
テーブルは4人分ぴったり、天井近くには昇降棚付の吊戸棚も備わり、使いやすい収納スペースを確保しています。
対面式のキッチンは対面部分にシンクと作業台と引き出し、背面にIHヒーターとレンジ台と冷蔵庫置き場と吊戸棚を配置。
床下収納や踏み台になる足元収納を加えて、コンパクトながら使いやすい空間としています。
2階の段差部分にある窓は開放できて、通風を確保。

続く廊下の脇に水廻り、大き目の洗面化粧台が備わる洗面脱衣所に、スタンダードサイズの手摺付きシステムバスを組み合わせています。
廊下の天井は低く抑え、その上に電車風収納スペースを確保しています。
隣がトイレ、手摺付きで壁の厚みを利用した収納棚も備わります。

その隣が緩く架け替えられた階段、その先がお婆ちゃんの寝室です。
窓は2箇所確保、収納棚も備わります。
カーテンにはお婆ちゃんが取っておいた生地を利用したお婆ちゃんの手作りで、古いミシンも置かれています。
壁1面のクローゼットは、引き出しに古い家具を再利用しています。

廻り階段となった階段途中には、お婆ちゃんの寝室の上にある屋根裏収納への出入り口が備わります。
2階は寝台風のワンルーム空間、階段部分は扉で仕切っています。
天井は梁を見せて高く確保、一部をロフトとして梯子も備わります。
ロフトには高窓付、採光に加えて通風も確保しています。

床が下がったスタディーコーナーには、机カウンターに棚が備わります。
景色もいい空間なので、勉強以外で、くつろぐための空間ともなりそうです。
廻り階段の中央に洗濯機置き場を確保、バルコニーに上がる階段も作って、物干し場に直結します。
物干しバルコニーは床を芝生にして、そこに孫娘さんの練習場となる野球のホームベースやバッターボックスを描いています。


今回の 劇的!ビフォーアフター 物件273 電車サイズの家(大阪市旭区 里井家) は、寝台列車のアイデアを盛り込んだ狭い間口の活用法が印象的でした。
狭い間口にあえて廊下を作ることで水廻り空間を確保、耐力壁にもなっているはずです。
妹さんの将来的なバリアフリー対応は気になるところですが、寝台列車のアイデアに加えて狭小住宅のアイデアもたっぷり盛り込んだ、参考にできる部分たっぷりの狭小住 宅リフォームだったといえそうです。

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