エコキュート 効率よくお湯を作る 省エネルギーのエコロジーリフォームいろいろ
エコキュートは、空気の中の熱を汲み上げてお湯を温めるエコロジーな給湯器です。
原理はエアコンの暖房運転と同じで、エアコンの室外機のような装置で空気の中の熱を取り出し、水を温めることでお湯を作ります。
お湯を作る際に時間がかかる上に電気代が安い深夜電力を使用するために、深夜にお湯を作って貯湯層と呼ばれるタンクに蓄えて使用します。
エコキュートの最大の特徴は、使用する電気エネルギーより多くの熱を持ったお湯を作ることが出来る点です。
他のエコロジーな給湯器でも、ガスや灯油が持つエネルギーの100パーセント以下の熱を持ったお湯しか作れません。
しかしエコキュートは、使用する電気エネルギーの数倍の熱エネルギーを持つお湯を作ることが出来るのです。
エコキュートを設置した場合は、電力会社と深夜電力が安くなる契約も同時に行うことがほとんどです。
安い深夜電力を使用するので、お湯を作る光熱費を大幅に減らせます。
お湯を作る光熱費を減らせる点でも、効果が高い給湯器なのです。
エコキュートを設置するには、かなりのコストと広めの場所が必要です。
機器を設置する際には、100万円程度とかなりの費用がかかります。
設置場所としても、お湯を作るヒートポンプユニットは大きいエアコン室外機くらいあり、周囲に風が通るスペースが必要です。
さらに貯湯タンクとしてもエコウィルなどよりも大きめで、300−480Lくらいの大きな物を設置場所できる広さが必要となります。
またお湯を使用する時間とお湯を作る時間が大きく異なる点も、エコキュートの弱点といえるでしょう。
通常は深夜にお湯を作りますが、お湯を使うのは夕方から夜のお風呂を使ったり調理する時間が主になります。
それまでに温めたお湯がゆっくり冷めてしまうので、せっかくのお湯のエネルギーが若干無駄になってしまいます。
最近では貯湯タンクの断熱性能が高くなっているので、冷めてしまうお湯も少なくなってはいますが、使わずに冷めてしまうお湯をゼロには出来ません。
そこでエコキュートをもっとも効果的に活用するポイントは、朝型の生活パターンといえるでしょう。
朝風呂など朝にたくさんお湯を使う家庭なら、深夜作ったお湯を無駄なく活用することが出来ます。
また深夜電力を使うことが一般的なので、深夜型の家族がいる家庭でも電気代を減らす更なる効果が期待できます。
温めたお湯が使うまでに冷めてしまう欠点があるとはいえ、お湯を作る効率が高いので一般的な生活パターンの家庭でも光熱費を減らす効果が期待できます。
ただ昼間使用する電力が高めになるので、昼間常に人がたくさんいる住まいで採用すると、通常使用する電気代が高くなることもあります。
また普段より極端にお湯を使う量が増えると、お湯が足りなくなることもあります。
そこでお湯を使う量が日によってあまり変わらないことをしっかり確認することが、エコキュートを住まいのリフォームに採用する際の重要なチェックポイントなのです。
さらに深夜電力を有効活用できる生活パターンであれば、より効果的です。
エコキュートは、1日の生活パターンが安定していて、深夜電力を活用できる家庭がぴったりなのです。