ロックウール吸音板 天井仕上げの材料にこだわる
住まいにリフォーム・リノベーションを行う際に使われる、こだわりの仕上げ材であるロックウール吸音板について紹介しましょう。
ロックウール吸音板は、岩綿(ロックウール)を主な原料として板状に成型、表面を仕上げた天井仕上材です。
かなりもろいので製品サイズが小さめで、通常は石膏ボードなどで下地を作り、その上に貼り付けます。
現在の製品はアスベストを使用していないので、安全な天井仕上げ材料です。
ロックウール吸音板は、名前の通りに音を吸収しやすいという特徴があります。
余計な音を吸収してくれるので、静かで落ち着いた室内となります。
岩綿は燃えないので、キッチンや暖炉など火を使う部屋でも安心して使えます。
さらに断熱性能もあるので、若干ながら冷暖房費を節約できます。
ロックウール吸音板や岩綿吸音板は、デザインが多様になるという特徴もあります。
厚みがある仕上げ材料で立体的な形とした製品も多く、天井を個性的なデザインとしやすくなります。
ロックウール吸音板は、強度の弱さが大きな弱点といえます。
また下地も必要となるので、コストが高くなりがちです。
仕上げ材自体も普通の天井材より高価なことも多く、下地を含めたコストはさらに上昇してしまいます。
柔らかく立体的なデザインの製品が多いので、掃除がしにくくなります。
掃除中に傷をつけてしまうこともあるので、注意が必要な仕上げ材料なのです。
天井のリフォームにロックウール吸音板を採用する場合は、天井が重くなる点を考慮して選びましょう。
下地の上に仕上げる形になるので、天井が重くなります。
そこでしっかりした下地を作らないと、地震などの際に天井が落ちてしまう可能性もあるのです。
吸音性能や防火性能を備える優れた天井仕上げ材ですが、コストが高くなります。
そこでデザインとコストのバランスを考えることが、ロックウール吸音板を選ぶポイントなのです。