気密確保と弱点部分 冷暖房費を節約する断熱性能向上のリフォーム
住まいの断熱性能を高める為には、住まいの気密性を高めることと断熱の弱点となる部分を出来るだけ減らすことが大切です。
住まいの気密性が低いままだと、室内と室外の空気が移動する量が多くなり、空気と一緒に室内の暖かさや涼しさも逃げてしまいます。
そこで住まいの断熱性能を高めるには、気密性を高めることも大切なのです。
住まいの気密性を高めるには、現場で発泡する断熱材を使用する方法と気密シートを張り込む方法があります。
現場で発泡する断熱材は壁や天井に隙間なく広がるので、住まいの気密性も自ずと高まります。
ただ壁と天井・壁と床の繋ぎ目などでは、断熱材が入らないことも多くなるので、コーナー部分の気密性をしっかり確保することが大切です。
住まいの気密性を高めるには、気密シートを張り込む方法もあります。
しかしリフォームの場合、張り込む部分の仕上げ材をいったん外す必要があるので、かなり工事が大変です。
そこで気密シートを張り込むリフォームは、住まい全体をリノベーションする場合に採用できる程度となりそうです。
住まいの断熱性能を高めたい場合、弱点となる部分を出来るだけ減らすことも大切です。
断熱を高める際に弱点となる部分は、穴を開けた部分です。
窓や扉については断熱性能を高めることが多いのですが、住まいに穴が開いている部分は他にもあります。
換気扇や給気口はサイズも大きめなので、住まい全体の断熱性能を高めたい場合には大きな弱点となります。
そこで断熱性能の高い製品にリフォームしたり、壁との隙間を埋めることが大切なのです。
配管部分も断熱の弱点となります。
水道や電気の配管廻りには隙間があることも多く、この隙間を埋めるだけでも断熱性能が若干高まります。
隙間を埋める断熱材もあるので、これで隙間を塞ぐとより効果的です。
木製建具や気密性の低いアルミサッシや玄関引き戸なども、隙間が生じることが多く、弱点となることもあります。
しっかり調整すれば隙間を少なくすることが出来る場合もありますが、それでも隙間が多い場合は交換することも検討しましょう。
