物件204 子供が泣き止まない家 劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック
劇的!ビフォーアフター 物件204 子供が泣き止まない家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件204 子供が泣き止まない家 は、1階が倉庫の鉄骨造の建物の2階の住まいのリフォームです。
階段が急で小さい2人の子供は、一人づつ抱えて登っている状態です。
さらにエアコン1台で断熱も悪いので冬の寒さも厳しく、トイレの排水も階段脇を流れるというつくりです。
駐車場としてしか使っていない1階の活用と、快適さを得る為のアイデアに注目となりそうです。
解体が進んで、鉄骨部分はかなりしっかりしています。
鉄骨らしいオープンな空間なので、リフォームはほとんど自由に出来そうです。
階段部分は構造と一体なっているので、そのまま残すようです。
1階には基礎を作り、駐車場以外の部分を仕切る壁を作りました。
床下の断熱には既存の畳を再利用、ちょうどスタイロ畳だったので、断熱材としても効果的です。
特に震災の影響で断熱材が手に入りにくいという事情もあって、再利用となりました。
壁や屋根の断熱材には、現場発泡の断熱材を使用です。
この断熱材は断熱性能が高く隙間なく出来る点と、震災の影響が少ない断熱材だったので採用したようです。
新たな階段を設置、下半分を木で作り上半分を鉄骨で作った、ゆっくりした廻り階段としました。
既存の階段は塞いで、収納などのスペースとして利用するようです。
1階はちょっと広がった玄関に加えて22畳の広い生活スペースが出現、窓が少ないそのスペースには2階の天窓から光が差し込みます。
また1階の窓の周囲を切断、隣の実家である両親の住まいに通じる大きい窓としています。
明かりが増えて両親の住まいに行きやすくなるだけでなく、両親の庭の緑も見えるようになりました。
土間のスペースも追加され、脇には金魚棚(?)も作りました。
1階は対面式のキッチンが備わります。
その隣の駐車場収納上の中2階部分には、階段から直接入れるロフトが付きました。
物置や子供の遊び場として使えるスペースで、手摺には開き式の机付です。
ただこの机は外に開くので、物が落ちやすそうで気になります。
1階の窓脇の棚には蛇口付のトレーを設置、やはり金魚棚として使うようです。
ろ過器やポンプも備わり、水を浄化しながら循環することが出来ます。
貴重な土佐金を大切に育てる為に、立派な装置が付きました。
リフォームが終わって、外観は木製のシャッターと木製の玄関ドアとなり、住宅らしく落ち着いた雰囲気にまとまりました。
1台の為のコンパクトとなった駐車場は玄関にも直接出入りできて、収納も備わります。
さらに台所ともつながり、車からの移動がかなり便利になりました。
ふさがれた従来の階段部分は、靴の収納とクローゼットして活用しています。
さらにトイレも備わり、スペースをフルに活用です。
玄関の廊下の途中に洗面台が備わり、家族が帰宅してからの手洗いを促します。
1階のスペースはリビングダイニングキッチンとなり、木質系の仕上げ材や棚が備わりました。
アイランドキッチンは収納が豊富です。
キッチン脇が金魚の水槽という点は気になりますが、隣の実家の庭を活用できる快適な空間となります。
吹き抜け部分にはスライド扉がつき、陽射しや暑さを遮り、暖かさが逃げるのを防ぐ効果が期待できます。
階段部分にも明かりが取れる仕切りの扉が付いて、断熱を意識したつくりとなっています。
廻り階段部分にも収納をつけて、無駄なスペースをなくしています。
2階は長い廊下を風が通り抜ける従来のプランをそのまま活用、開放的な階段と吹き抜けが備わったことで明るくなりました。
階段を上がると水廻りと寝室につながります。
寝室には壁一面のクローゼットと鏡台が備わり、さらに広い室内物干しにもつながります。
物干しは洗面所につながり、使い勝手の幅も広がります。
浴室も広めのユニットバスで、ミストサウナつきです。
ただここにも物干しがあるのは、ちょっと過剰かもしれません。
2階には、14畳の子供スペースも出来ました。
子供が小さい現在は、可動式の家具を利用して一部を納戸として活用。
子供部屋が必要になれば、家具を移動して個室に出来るつくりです。
入口を3箇所作って、将来の3人目の子供にも備えています。
2階には3畳の書斎兼客間とトイレも備わります。
屋上への階段も仕上げが新しくなり、見晴らしが良い屋上テラスも完成です。
今回の 劇的!ビフォーアフター 物件204 子供が泣き止まない家 は、開放的な鉄骨の作りを生かした広い空間の活用が印象的なリフォームとなりました。
リビングは柱の無い広い空間をフルに生かして、窓が少ないながら明るく開放的なスペースとしていました。
収納や子供部の作りなど、実用的なアイデアをしっかり採用しているところにも好感が持てます。
一部疑問を感じるアイデアや内容もありましたが、ちょっとした工夫を加えれば改善できるでしょう。
今回は、鉄骨造の店舗を住まいにリフォームという特殊なケースです。
ですが地方の市街地では空き店舗も多くなっているので、今後はこのようなリフォームが増える可能性があります。
鉄骨造の店舗や倉庫の住まいへの転用の好例として、今回のリフォームは参考になる部分が多いリフォームだったといえそうです。