エコウィル 効率よくお湯を作る 省エネルギーのエコロジーリフォームいろいろ
エコウィルは、ガスエンジンで電気を作りつつ、発生した熱でお湯を作る、発電機と給湯器を兼ね備える設備です。
ガスで回るエンジンを使って家庭で使える電気を作り、そのガスエンジンから出る排熱を利用してお湯を作ります。
お湯を作る効率だけを見るとかなり低いのですが、電気を作る効率とあわせるとガスのエネルギーを無駄なく使うことが出来ます。
エコウィルの特徴は、住まいで使用する電気を作れる点です。
電気を作りつつお湯も作ることが出来るので、家族が家で活動している時間帯に合わせてお湯を作りやすくなります。
その為に、エコキュートよりもお湯をためる貯湯タンクが小さくて済み、無駄になるお湯の量も減らせます。
また１日に使用するお湯の量が急に増えても、ガス給湯器が付いているので、お湯が不足する心配はありません。
また電気を作っている住まいで電気を使用するので、電気のロス（無駄）を減らせるところもエコロジーとしてポイントとなります。
通常の電線を伝わってくる電気は、伝わってくる来る途中でかなりの電気が減ってしまいます。
しかし住まいで電気を作ってそのまま使えば、伝わってくる際に減る電気の分を無駄にならずに活用できます。
減るはずだった電気のロス（無駄）を減らせることも、エコウィルの特徴なのです。
エコウィルの欠点は、ガスエンジンの音や振動、そして発電量が限られる点です。
ガスエンジンを使っているので、一般的な給湯器よりも音や振動が気になることがあります。
最新機器は音や振動が抑えられてはいますが、やはり大きめであることには変わりがありません。
またエコウィルには、発電量に制限があります。
エアコンか電子レンジを１台動かす程度の発電量が最大で、１日の総発電量にも上限があります。
お湯をたくさん使う冬には、効率よく発電しつつお湯を作る量にも制限が生じてしまう可能性があるのです。
設置する際には、かなりのコストと広めの場所が必要です。
機器を設置する際には、１００万円弱程度とかなりの費用がかかります。
ガスエンジンには換気が必要なので、周囲にスペースが必要です。
また貯湯タンクも１００−２００Ｌほどあるので、ある程度の設置スペースが必要なのです。
エコウィルは、電気を作りつつお湯を作れるところが大きなポイントです。
作った電気をロスなく使えるので、エコロジー性能が高いのです。
生活パターンが大きく変わる家庭でも、お湯切れの心配が無いところも特徴です。
ガスを使っているので、万一エコウィルで蓄えたお湯がなくなっても、ガス給湯器でお湯を作れます。
もちろん生活パターンが安定しているほうが、より効率よく電気とお湯を作れます。
ただガスの単価が高いところが、エコウィルの欠点ともなります。
エコウィルを使用する場合は、ガス代が安価な契約となるのが一般的なのですが、それでも若干高めです。
そこでエコウィルがぴったりなのは、生活パターンが自由で、コンロはガスが好きという家庭となります。
１日に使うお湯の量が大きく変わってもお湯切れの心配なく使えますし、同じ量のガスを使用してもガス代が減らせるので、調理にガスコンロを使いたい家庭にぴったりなのです。
