熱交換型換気扇 冷暖房費を減らす 省エネルギーのエコロジーリフォームいろいろ
冷暖房費を減らして省エネルギーの住まいとする為には、換気扇を熱交換型と呼ばれるタイプに交換することも効果的です。
換気扇は、空気を取り入れ（給気）て部屋の汚れた空気を外に出す（排気）ことで、部屋の空気を入れ替えます。
換気扇で部屋の空気を入れ替える際に、熱を回収して取り入れる空気に取り込むことで、冷暖房した空気の熱が換気の際に失われる割合を大幅に減らしてくれるのです。
断熱性能を高める為に気密性能を高めた住まいは、そのままでは部屋の空気の入れ替えがほとんどできません。
しかし部屋に人がいるだけでも、呼吸などで２酸化炭素が増えたりして空気が徐々に汚れます。
そこで２時間に１回くらいは、部屋の空気を入れ替える必要があるのです。
最近の住宅では、空気を入れ替える換気を１日中行う、２４時間換気が必須となっています。
現在の住まいは排気用の換気扇を使って、２４時間運転することが主流です。
しかし冷暖房を行っている部屋で換気を行うと、せっかく適温にした部屋の空気が逃げてしまいます。
そこで適温にした空気の熱を回収できる熱交換型換気扇とするリフォームを行うことで、冷暖房費を抑える効果があるのです。
換気の際に無駄にする熱の７０パーセントほどを回収できるので、その分だけ冷暖房費用を減らすことができます。
熱交換型換気扇には、給気と排気を同じところで行う同時給給排気タイプと、給気口と排気口が分かれた集中換気タイプがあります。
リフォームでは同時給排気タイプが設置が簡単で手軽なのですが、給気と排気の場所が近いので換気の効果は実際の換気量よりも少なくなります。
そこで換気効果も考えると、リフォームコストが高めで工事は大変なのですが、給気口と排気口が分かれた集中換気タイプがお勧めです。
住まいの換気扇を熱交換型換気扇とするリフォームは、既存の住まいの２４時間換気扇を交換するだけでなく、気密性の高い住まいで窓を開けて換気を行う住まいに設置することも効果的です。
冷暖房を行っている時に熱交換型換気扇で換気を行うことで、冷暖房の適温にした空気の熱を無駄にすることを減らせるのです。
冷暖房が必要ない季節には、換気扇を使わずに窓を開けて換気を行えば節電の効果があります。
２４時間換気扇でも、必要が無いときは切れるスイッチなどがあるはずです。
部屋の空気を綺麗に保つ為には、換気扇は効果的なのですが、無駄もあります。
そこで必要な季節に限って使うことが、換気扇を上手く使いこなすポイントなのです。
