地熱の活用 冷暖房費を減らす 省エネルギーのエコロジーリフォームいろいろ
冷暖房費を減らして省エネルギーの住まいとする為には、地熱を活用することも効果的です。
地中の温度は1年中16度程度(地域により温度は少し異なります)と安定しているので、その地中の温度を利用することで冷暖房にかかるエネルギーを減らすことができます。
地熱を利用する住まいには、地表近くの熱を利用するタイプと、5Mほどの深さまで管を埋めてその部分の熱を利用するタイプがあります。
地表近くの熱を利用するタイプは、床下全体を利用して住まいの断熱性能も高める必要があるので、リフォームで採用するのは大変です。
そこで5Mほどの深さまで管を埋めてその部分の熱を利用するタイプが、リフォームで地熱を活用する場合にはお勧めです。
5Mほどの深さまで管を埋めてその部分の熱を利用するタイプには、そこに空気を送り込んで地熱を空気で回収して冷暖房に利用するタイプと、地熱の温度差を利用したヒートポンプエアコンを利用するタイプがあります。
5Mほどの深さに管を埋めて、空気を送り込んで直接空気を温めたり冷やしたりするタイプは、特に冷房に効果があります。
夏の室内温度の目安である28度よりもかなり低い温度の空気が得られるので、冷房の効果も高いのです。
ただ除湿はできないので、除湿機を併設することが大切です。
冬の時期は16度程度の空気では寒いので、補助的な暖房機が必要となります。
地熱の温度差を利用したヒートポンプエアコンは、冷暖房しやすい地熱の温度を使うことで、一般的なエアコンよりも省エネルギーとなります。
まだ製品は少ないのですが、今後が期待できるエアコンといえるでしょう。
地熱を利用する冷暖房は、工事費用の高さが弱点です。
パイプや熱回収部分を地中深くに埋める必要があり、また地熱を利用する機器もコストが高めです。
そこで設置するリフォーム工事のコストも、高くなってしまうのです。
とはいえ冷暖房費用を減らす効果や省エネルギー効果は、かなり高くなります。
特に冷房にかかる電気代を大きく抑えられる点で、地熱を利用する冷暖房リフォームは効果的なのです。