ガルバリウム鋼板 外壁仕上げの材料にこだわる
住まいにリフォーム・リノベーションを行う際に使われる、こだわりの仕上げ材であるガルバリウム鋼板について紹介しましょう。
ガルバリウム鋼板は、屋根仕上げの材料としてだけでなく、外壁の仕上げ材料としても使われます。
窯業系サイディングに似せて形作ったタイプや、金属板らしい波板やシャープなデザインのタイプなど、幅広いデザインの製品が揃います。
板状を形成しただけのタイプと、裏に断熱材を貼り付けたタイプがあります。
金属の外壁材として一般的だったトタン等よりも耐久性があり、錆びにくく長持ちすることろが特徴です。
また、窯業系サイディングや漆喰などより軽いという点も特徴となります。
他の外壁仕上げ材と比べると外壁が軽くなるので、ガルバリウム鋼板の外壁にリフォームするだけで、住まいが地震に強くなるのです。
デザインのバリエーションが広いところも、ガルバリウム鋼板の特徴といえます。
サイディング風やシャープな角波タイプ、フラットパネルや木板調などいろいろなデザインの製品が揃います。
また屋根材のデザインも外壁として採用できるので、デザインのバリエーションがさらに広くなります。
ガルバリウム鋼板は、断熱性能や防音性能の点では他の外壁材料に劣ります。
裏に断熱材を充填して断熱性能や防音性能を高めた製品が主流ですが、それほど高い性能ではありません。
特に断熱性能については、材料自体が熱くなったり冷たくなったりしやすく、外壁面からの輻射熱で部屋の中でも暑さや寒さを感じやすくなってしまう事もあります。
薄い鉄板が基本なので、防音性能もあまり良くありません。
表面の塗装の耐久性も、弱点といえるでしょう。
ガルバリウム鋼板自体は耐久性が高いのですが、塗装部分はそれほどでもありません。
その為長年使っていると塗装がはがれて、汚く見えることもあります。
タイル風のデザインを採用したガルバリウム鋼板は、安っぽく見えることもあります。
表面的に立体デザインの塗装をしただけの外壁材は近くで見ると立体感がなく、偽物とわかりやすいのです。
外壁リフォームの際にガルバリウム鋼板を採用する場合は、デザインに注意して選ぶことと断熱性能や防音性能が劣るという点を納得の上で選ぶことが大切です。
デザインのバリエーションが広く使いやすい外壁材料なのですが、表面が熱くなるので外壁が見える部屋では暑さが強調されることもあります。
ガルバリウム鋼板は、室内環境も考えた使いこなしが必要な外壁材料なのです。
