床の健康リフォーム 自然素材を使って健康住宅化するリフォーム
住まいを健康住宅にリフォームする場合、床の仕上げ材は大きなポイントとなります。
壁や天井のように空気を改善する効果はあまり期待できませんが、足が触った感触としては大きな影響があるのです。
また畳には天然ワラを芯に使った製品を利用することで、湿度を調整する効果が期待できます。
健康住宅へのリフォームでは、床の仕上げ材にも自然材料を使用することが大切です。
フローリングやコルクや畳の使用が基本となります。
その中でも健康住宅とするリフォームの場合は、使い方にも注意する必要があるのです。
フローリングには、無垢の木板を使用します。
表面に塗装を施してある製品は、塗装部分が自然素材ではないので避けましょう。
無垢の板を素材のまま使用、自然素材のワックスを塗って仕上げとしましょう。
汚れなどが気にならなければ、ワックス無しでも使えます。
歩いた感触が柔らかい木材としては、杉や桧があります。
松はヤニがあるのでワックス仕上げが基本です。
ナラやブナやチークなど比較的硬い木材は、傷がつきやすい場所で使うと傷を減らせます。
水廻りの床では、比較的水に強い桧や、舟にも使われるチークなどがお勧めです。
感触が柔らかい床としては、コルクを使用することもお勧めです。
水に強いので水廻りに使いやすく、塩ビシート仕上げの代わりとして使用しやすい床材です。
床にコルクを使用する健康住宅では、コルクを貼る接着剤やコルクの割れを防ぐワックス仕上げの材料にも配慮が必要でしょう。
接着剤には有害物質を発しない製品を使い、ワックスにも自然素材の製品を使用します。
畳は自然素材に感じますが、最近では、畳の芯材としてスタイロフォームと呼ばれる樹脂が使われている製品が主流です。
その為に湿度を調整する機能が弱くなり、樹脂部分の化学物質も気になります。
そこでかなり高価になりますが、芯にワラなどの自然素材を使用した畳を使用することが健康住宅のリフォームとしては重要なのです。
ワラの調湿作用も加わるので、室内環境の改善効果も高まります。
また畳によっては、畳表に特殊な加工が施してある場合もあります。
そこで健康住宅で使用する畳としては、全てを自然素材で作った畳を使用することが大切なのです。