タイル 床仕上げの材料にこだわる
住まいにリフォーム・リノベーションを行う際に使われる、こだわりの仕上げ材であるタイルについて紹介しましょう。
室内の床仕上げに使われるタイルは、粘土を平らに成形して釉薬をかけて焼いたものです。
基本的には、茶碗などと同じつくり方です。
玄関の床に良く使われる仕上げで、浴室の床にも使われます。
モルタルの上に並べて貼って仕上げとするのが一般的ですが、濡れにくい床では合板の上に貼って仕上げることもあります。
タイルは大まかに分けると、磁器質タイルと陶器質タイルに分けられます。
それぞれ特徴がありますが、水が凍る心配がない室内ではどちらのタイルも使えます。
タイルには、硬く傷がつきにくいという特徴があります。
耐久性も高いので、新品同様の状態を長い間保てます。
酸やアルカリ、火や水に強いという特徴もあります。
特に水や酸やアルカリに強いので、玄関やキッチンや洗面所や浴室など良く水を使う部屋の床仕上げとして使われます。
タイルは発色が鮮やかで、デザインやカラーのバリエーションが豊富です。
床用のタイルは壁用ほどのバリエーションはありませんが、他の床材に比べるとカラーやデザインが選べます。
タイルの弱点は、触ると冷たく感じる点と濡れると滑りやすくなる点です。
室内の床で足が直接触れる浴室に使うと、冬の冷たさが気になることも少なくありません。
最近では冷たさを感じにくいタイルも出てきていますが、デザインや種類が限られてしまいます。
表面が滑らかなので、濡れると滑りやすくなります。
床用のタイルは表面にデコボコをつけて滑りにくくしてある製品が多いのですが、古くなってデコボコが少なくなると滑りやすくなったりします。
また150mm角以上の大きめのタイルは、より滑りやすくなるので特に注意が必要です。
タイル自体は耐久性が高いものの、目地部分はさほど耐久性はよくありません。
室内では耐久性の点はさほど気にならないのですが、目地部分にカビが生えることもあります。
目地部分は汚れが目立つポイントにもなるので、こまめな掃除も欠かせません。
室内の床仕上げのリフォームにタイルを採用する場合は、滑りにくさを優先して選びましょう。
タイルは表面が非常に滑らかなので、水に濡れると滑りやすくなり危険です。
そこでデザイン以上に、滑りにくさで選ぶことが欠かせません。
また触れると冷たく感じることもあるので、使用する部屋にも注意が必要です。
浴室で使用すると特に冬冷たいので、最近ではユニットバスの採用が多くなっています。
特徴がはっきりした材料だけに、しっかり選んで最適な場所に使うことが、室内の床をタイルで仕上げる際のポイントなのです。