カーペット 床仕上げの材料にこだわる
住まいにリフォーム・リノベーションを行う際に使われる、こだわりの仕上げ材であるカーペットについて紹介しましょう。
室内の床仕上げに使われるカーペットは、色々な素材や織り方をしたカーペットを合板の上に張った床仕上げです。
ナイロン系は比較的安価ですが、毛織りになるとかなり高価となります。
織り方は一般的な製品はタフテッドと呼ばれる織り方で、デザインの自由度が高いウィルトンと呼ばれる織り方は高級品となります。
タイルのような小さめ(とはいえ50cm角位あります)の四角いシートを並べて床仕上とする、タイルカーペットもあります。
カーペットは歩いた時の感触が柔らかく、滑りにくいところが特徴です。
床の上で転倒した際にも、怪我をしにくくなります。
見た目に柔らかく、デザインにもよりますが、部屋の雰囲気が豪華になります。
足音が静かになるので、足音が気になる上階の部屋の床にも適します。
カーペットは、掃除が大変なところが弱点のひとつです。
飲み物をこぼすと吸い込んでしまいますし、細かいくずは毛の中に埋まってしまいます。
汚れが染み込んでしまうと取りにくくなるので、汚したら早めに掃除を行うことが必要なのです。
汚れにくく加工した製品もありますが、フローリングなどと比べるとやはり掃除は大変です。
カーペットは、ダニが住み着きやすいところも弱点といえます。
毛がたくさんあるので、ダニの隠れ家となりやすい床仕上げ材なのです。
また車椅子は車輪が動きにくくなるので、車椅子対応のバリアフリーの住まいには不向きです。
カーペットが剥がれることがあります。
合板に接着材で貼って仕上げるので、その接着剤が剥がれることもあります。
特にタイルカーペットは並べるだけと設置が手軽な反面、ずれてしまうことも多くなるのです。
室内の床仕上げのリフォームにカーペットを採用する場合は、弱点を踏まえて選ぶことが大切です。
掃除しにくさや汚れやすさなど、毛織物特有の弱点があります。
それを予想せずに床仕上げとして採用すると、思わぬ使いにくさが嫌になってしまう可能性もあるのです。
とはいえ見た目の豪華さや柔らかさなど、他の床仕上げ材にはない特徴も備えます。
フローリング床に乗せただけのカーペットとは異なり、ズレたり境目が気になったりすることもありません。
そんな特徴をどれくらい評価出来るのかという点が、室内の床にカーペットを採用する際のポイントなのです。