騒音いろいろ 住まいに静かさをプラスする防音・遮音のリフォーム
あなたの住まいに防音リフォームを行う場合、遮りたい騒音の特徴を知っておくことが大切です。
騒音にはいろいろな特徴があるので、その特徴に適した防音リフォームが必要となるのです。
そこでいろいろな騒音の特長と対策について、紹介しましょう。
まず一般的な騒音としては、店舗や繁華街の賑わいがあります。
特徴としては、騒音の多くが人の声であることです。
人の声なので音の大きさとしては大きくないのですが、意味がある言葉なので、小さい音でも気になる騒音ともいえるのです。
防音リフォームとしては、住まい全体に平均的な防音性能を追加することがポイントです。
人の声は大きさが小さくても気になるものです。
隣りの建物で反射した声が気になることもあります。
そこで住まい全体をくまなく防音して、騒音である声が住まいの中で聞こえないようにすることが大切なのです。
自動車の騒音については、エンジンやタイヤの音と振動がポイントとなります。
エンジンなどの音については、道路側の壁や窓を中心に防音対策を行いましょう。
道路が高い位置にある場合は、屋根や天井の防音対策もポイントとなります。
最近はむやみにクラクションを鳴らすマナーの悪いクルマが少なくなり、ハイブリッドカーの普及もあって、自動車から出る騒音の大きさは減っています。
そこで通常の道路では自動車から出る音に関しては、騒音を防ぎやすくなっているともいえるのです。
大きな問題としては、自動車が通る際の振動です。
大きな自動車が通ると、住まいの中でもかなりの振動を感じることもあります。
この振動を減らすことは、かなり難しくなります。
道路と住まいの間の敷地に溝を掘ると、若干振動を減らす効果があります。
また道路が滑らかであれば振動はほとんどなくなりますから、住まいの目前の道路面が荒れていたら、舗装を平らにしてもらうように道路の管理者(市や都道府県や国、又は道路の所有者)に依頼することもポイントです。
列車の騒音については、基本は自動車と同様に、走る際の音と振動が問題となります。
騒音については、線路側の壁や窓を中心に防音対策を行いましょう。
線路が高い位置にある場合は、屋根や天井の防音対策もポイントとなります。
列車が通る際の振動が、一番の問題点といえます。
線路と住まいの間の敷地に溝を掘ると、若干振動を減らす効果がありますが、その効果は弱いものです。
本格的に振動を減らしたい場合は、住まい全体を浮かせる免震構造としたり、深い岩盤まで杭を打って住まいを支えるような大掛かりなリフォームが必要となります。
飛行機の騒音については、音の大きさが一番の問題点でしょう。
音が上から来るので、独特な威圧感も感じる騒音です。
飛行機の騒音を遮る防音リフォームとしては、音の大きさ(飛行場からの近さ)にもよりますが、かなり本格的なリフォームが必要です。
屋根や天井を中心に、壁や窓にもしっかり防音対策を行う必要があります。
音の大きさ(空気の振動)によって住まいが揺すられることもあるので、場合によっては住まいを補強することも考慮しましょう。
その他にも風力発電の風車や工場の機械音なども、騒音として考えられます。
あなたが住まいを建てた後に騒音が発生するようになったら、騒音を減らすように依頼したり、防音リフォーム工事の費用負担を請求してもいいでしょう。