音楽室とホームシアター 住まいに静かさをプラスする防音・遮音のリフォーム
あなたの住まいに音楽室やホームシアターの機能を備える為に防音リフォームを行う場合、防音以外にも気を配る必要があります。
まず音楽室とする防音リフォームでは、ある程度レベルの高い防音性能が必要とされます。
防音性能が高まると、室内に音が反射して、音がきれいに聞き取れなくなります。
そのままでは楽器の練習にも影響があるので、音がきれいに聞こえるように、余計な音を吸収する必要があるのです。
響きすぎる音を吸収する吸音は、防音性能を持たせた壁や天井面に、吸音しやすい材料を配することで行います。
あらかじめリフォーム工事に含んでもいいですし、後付けで設置可能な吸音パネルもあります。
この際は、高い音から低い音までバランスよく吸収するために、音を吸収する材料の厚みにも幅を持たせることがポイントです。
部屋のコーナー部分には吸音する材料を厚くして、壁面の吸音する材料を薄めにすればバランスがよくなります。
音の響きを聞きながら調整するには、後付けの吸音パネルの設置が便利です。
ホームシアタールームを作る防音リフォームでは、光を遮る遮光も大きなポイントとなります。
最近の薄型大画面テレビは明るい場所で見ても、そこそこ綺麗な映像が見られます。
しかし暗い場所で見ると、より鮮やかでクッキリした映像を楽しむことが出来ます。
その暗さを確保する為にも、窓や扉から入ってくる明るさを遮ることが大切なのです。
ホームシアタールームで遮光を行うポイントは、遮光カーテンの利用と遮光用のカーテンボックスを採用するリフォームです。
カーテンだけを遮光カーテンに交換しても、壁との隙間から日光が入ってしまいます。
そこでカーテンの隙間を減らす為に、遮光用のカーテンボックスや縦枠を追加することで、遮光の効果が高まるのです。
ホームシアタールームでは、音の響き方も大切です。
音楽室と同様に音の響きが多すぎる場合は、吸音できるソファーを置いたり吸音パネルなどで調整しましょう。
住まいの一部屋を音楽室やホームシアタールームとするリフォームとしては、メーカーが作っている防音ルームを採用することもあります。
ヤマハのアビテックスのように、広さと用途に合わせて室内に設置可能な、音楽室やホームシアタールームがあります。
メーカーが作っている防音ルームは、リフォームコストが高くなるという弱点はありますが、安定した防音性能が期待できます。
さらに余分な音の響きも抑えてくれるので、手軽に本格的な防音ルームを作ることができるのです。