漆喰 内壁仕上げの材料にこだわる
住まいにリフォーム・リノベーションを行う際に使われる、こだわりの仕上げ材である漆喰について紹介しましょう。
外壁仕上げに使われる漆喰は、室内の壁仕上げにも使われます。
石灰(又は貝灰)と水などを混ぜ、左官屋さんが塗って仕上げます。
漆喰の長所は、有害物質を分解してくれるところや、室内の湿度を調整する調湿性能を備えるところです。
室内の空気を改善してくれるので、生活空間が快適になります。
耐久性や防火性能の高さも特徴で、室内の仕上げとして使う場合はひび割れや汚れ以外の材料の劣化が原因でリフォームすることは少なくなります。
元々が燃えない材料から作られているので、防火性能も高くなります。
室内の壁の形に合わせて塗れるところも、漆喰の特徴です。
曲面や折れ曲がった形など、形に合わせて隙間なく塗れるので、飾り棚や造り付けの家具との隙間なども綺麗に仕上げられます。
漆喰の欠点は、下地によっては割れやすい点と色のバリエーションが少ない点です。
室内の壁の漆喰仕上げは、通常1ミリ程度の薄い仕上げなので、下地が動くとひび割れやすくなります。
特にリフォームの場合は構造が傷んで揺れやすかったり、下地が傷んでいることも少なくないので注意が必要です。
白い漆喰に顔料や炭を混ぜて色を変えることも出来ますが、濃い色にはしにくく、バリエーションも少なくなります。
形の自由度が高い反面、色はあまり変えられないのです。
左官屋さんが塗って仕上げるので、コストも高目となります。
室内壁のリフォームの際に漆喰を採用する場合には、コストの高さとひび割れに注意が必要です。
また高い耐久性や自由な形に塗れるという特徴があるのですが、カラーには制限もあります。
左官屋さんが塗る漆喰仕上げは、一般的な内壁仕上げよりもコストが掛かります。
また下地が緩んで動くと、表面の漆喰がひび割れてしまうこともあります。
そこでしっかりした下地を作ることが、室内の壁のリフォームに漆喰を採用する際のポイントなのです。