クロス 内壁仕上げの材料にこだわる
住まいにリフォーム・リノベーションを行う際に使われる、こだわりの仕上げ材であるクロスについて紹介しましょう。
クロスには幾つかの種類があり、ビニールクロス(壁紙)がもっとも一般的です。
天井の仕上げにも使用されますが、主な用途は やはり室内の壁の仕上げです。
ビニールクロスはポリ塩化ビニールをシート状に形成した壁紙で、織物を使った織物クロス、和紙を素材とした和紙クロスなどがあります。
ビニールクロスの長所は、比較的燃えにくく柔軟性がある点です。
キッチンや暖炉がある部屋の壁仕上げにもつかえて、曲面や角にも貼れます。
デザインが豊富で、一般的な白っぽいクロスだけでなく、空色と雲や木目、金属のようなクロスなどもあります。
また、消臭や抗菌や汚れ防止などの特別な機能を備えた製品もあります。
特に室内の壁一面に使用すると面積が広くなるので、より効果が高まります。
ビニールクロスの弱点は、湿気などによって接着剤が剥がれやすいところです。
通常下地に使われる石膏ボードが湿気を吸いやすく、湿気が多い場所では接着剤が弱ってビニールクロスが剥がれやすくなります。
湿気を通しにくいところも欠点で、物置など換気が少なくなる場所では湿気がたまり、カビが生えやすくなってしまうのです。
織物クロスや和紙クロスは、独特の柔らかい表情が特徴です。
燃えるので火を使うキッチンなどの壁には向きませんが、個性的な壁仕上げとなります。
実際に手が触れた時の感触も、柔らかく感じられます。
室内の壁のリフォームにクロスを採用する場合は、どの性能を重視するのかあらかじめ決めて選ぶことが大切です。
ビニールクロスと織物クロスや和紙クロスでは特徴が大きく異なるので、部屋に適した仕上げ材料を選ぶ必要があります。
一般的に良く使われるビニールクロスには、様々な機能を備えた機能性壁紙(機能性クロス)もあります。
見た目の表情で選ぶ場合は、織物クロスや和紙クロスも個性的です。
デザインも豊富に揃っているので、あなたの住まいに欲しい機能やデザインを決めて選ぶことが、クロスを選ぶポイントなのです。